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2010/05/17

◆5月第3週初め、日経平均は前週末比226円(2.2%)安の1万235円と続急落した。前週末、財政緊縮政策に伴う欧州経済の成長への懸念が広がりユーロが下げ、商品市場も下落、欧米株式市場は、金融関連株、素材・資源関連株など商品市況関連株が下落。NYダウは2日連続で100ドル超の下げとなった。東京外為市場でも対ユーロで円が一時112円前半と4円弱の円高に進み、対ドルでも一時91台後半と円高に進んだこともあり、連日で精密機器や電気機器など輸出関連株が下げ、素材・資源関連株など幅広く売り先行の展開となった。TOPIX業種別株価指数は、全33業種中31業種が下げ、わずかに2業種が上げたにとどまった。値下がり率上位に並んだのは欧州景気懸念と円高による利益圧迫が嫌気された輸出関連セクター。そして、欧米での商品相場安が嫌気された商品関連株が上位を占めた。一方、上昇したのは、ガス電力、情報通信の内需2銘柄にとどまった。 

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◆前号では、「しかし、日経平均は昨秋来、日足ベースでは200日移動平均線に、週足では52週線に下支えられた下値切り上げチャートを描いている。月足ベースでは、3月に24カ月線を上抜き、4、5月と52週線の上で推移している。これら、下値切り上げ型チャートが大きく崩れない限り、総論、「押し目買いで対処すべき」だと記した。が、きょうさっそく、日足は終り値で200日線を割り込み、週足は終値として昨年12月初め以来の52週線割れとなった。4月前半にかけての上昇相場は、欧州問題が燻り続けるなかも、世界の株式市場は景気回復・企業業績伸張期待を背景に買い優勢の展開が続いた。が、足元、欧州への不信感が膨らみ、調整色が強まっている。景気回復の行方、企業業績好調が持続するのかについて投資家が懐疑的となった結果が、前週からの軟調ぶりに表れている。引き続き、200日線、52週線への下方かい離が拡大し、昨年3月の二番底7021円を基点とした上昇波動が崩れてしまうのか、それとも、上昇基調を壊さない程度の調整で済むのかに重大な関心をはらいたい。

◆北海道地盤の在宅介護老舗のジャパンケア(7566)が逆行高し、3日連続で年初来高値を更新。14日に発表した前3月期連結経常損益が5億4300円の黒字(前の期は11億1700万円の赤字)に転換したうえ、今11年3月期連結経常利益予想が前期比92%増の10億4200万円と大増益見通しだったことを受け、買いが先行。出来高25万株は少なくともここ500営業日では最高だ。旧コムスンから、13都道県の在宅介護を承継。前期に連結経常損益は黒字転換した。昨年4月に介護制度が始まって以来、初めての介護報酬引き上げがあり、10月から雇用創出や処遇改善、人材養成などを目的とした介護職員処遇改善交付金の交付が開始された、12月には閣議決定で介護事業を成長重点分野のひとつと位置づけた・・など介護関連事業に追い風が相次ぎ吹いている。■介護トップのニチイ学館(9792)はきょう引け後発表の前期は2ケタ増収営業益6.8倍増、今期17%増益で1株益51円。3週連続で200日線割れし、前週から52週線も割り込んでしまった。が、好決算を見直す相場でプラスかい離回復、介護関連株相場の牽引役を期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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