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2007/03/20

◆日経平均は154円高し1万7100円台後半で堅調だった。ただ、前場一時約250円高の1万7200円台を付けたものの、後場は1万7100円台後半での小動きに終始した。米国株高、為替の円安に加え、2月下旬からの世界同時株安の引き金を引いた上海総合指数が前日回復した3000ポイント台で堅調に推移したことが買いを誘った。ただ、戻りを確かめる格好となっており、上値は重く、75日移動平均線へのプラスかい離にはわずか及ばなかった。21日が祝日となり、20日の米FOMC(米連邦公開市場委員会)の動き、2月の米住宅着工発表を見たいと模様眺め気分も強まった。市場期待の主力株、三菱重(7011)、日立(6501)が下げたことから様子見が広がった。■TOPIX33業種中、下げたのは、水産・農林を筆頭に鉄鋼株など7業種、値上がりは22日の公示地価発表を控えた三井不(8801)など不動産株など。不動産株の場合、同時株安以前まで大人気となっていたこともあり、22日には、いったん好材料出尽くし感が広がり「発表売り」になる可能性が高い。

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◆大手銀行株については、ここまで何度か記しているように、本欄、最注目セクターである。が、きょう、三菱UFJFG(8306)が6日ぶりに反発するなど、そろって、ようやく反発した。が、2月22日以降の下げはいかにも急で、月足チャートの悪化を見る限り、当面、苦戦を余儀なくされよう。しかし、「長期波動は調整後の反転の余地ありを示唆」している。先のHSBC証券に続き、日興シティグループではストラテジストが、「強気シナリオ」を紹介、銀行株下落の理由並びに「年後半に反転の余地がある理由」を紹介している。03年4月の銀行株指数最安値123ポイントから06年4月高値508まで4.1倍化した。ここは、「日柄整理が必要だ」として、「機」が熟すのを待とう。

◆昨年、第三者割当増資により森トラスト傘下入りしたロイヤルホテル(9713・大2)が一時342円まで下げた。が、安値弱気は無用と思う。13日に368円まで買われた後、利益確定売りに押される格好となっている。が、14日に75日線が200日線を上抜くゴールデンクロスを示現し、先高期待感を強めている。ポイントは、森トラストが保有資産見直しに動いていること。なかで、同社本業はホテル運営。「旗艦である大阪・中之島のリーガロイヤルホテルの再開発計画が進む。不動産、ホテル、投資の3つが結びついて事業が広がり、森トラストにとって理想的なマトリックス経営だ」(日経金融新聞3月5日)という。●神鋼環境ソリューション(6299・大2)は、この日242円の直近高値近辺でしっかりしてきたが、引き続き、押し目買いで臨むべきであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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