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2009/04/17

◆日経平均株価は8907円58銭と続騰し、3月10日の年初来安値後の高値圏で終了した。16日の米株式市場で、テクノロジー株、半導体株や金融株、消費株が買われ、NYダウは8100ドル台に続急伸して終了。シカゴ日経先物終値は大証前日終値比190円高の8940円引けとなった。前日までNYダウと13日連続で同方向に動いてきた日経平均も100円弱上げて発進し、8900円台で大引けを迎え、14日連続で米日同一方向に動いた。日経平均は、3月10日安値7021円から6週目のこの週も前週に続き一時9000円とび台に買われるなど、想定以上に強い相場が続いている。センチメントがそれなりに好転しており、悪材料には株価に織り込み済みとして買い戻しなどが先行し、好材料を見つけようとの動きが日米市場で続いている。3月安値からきょうの終値まで26.8%上昇している。ただ、中勢相場が上昇転換するには、1月7日の年初来高値9325円をクリアすること、そして、昨年11月5日の戻り高値9521円を突破することが不可欠。あと、410円、610円強だから、ひょいとばかりに突破しても不思議ない。米国株頼みの相場からいつ、独り立ちできるかは、中勢上昇波動入りが鮮明化した後の話。

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◆鉄道関連株が堅調だった。きょう年初来高値を更新したのは、32円高の386円まで買われた日車両(7102)、48円高の518円を付けた近畿車輛(7122) 、同じく48円高し513円をつけた東洋電(6505)。そして、日車両とともに当欄注目株とした日信号(6741)は597円まで買われて12円高の590円引けで5日続伸。52週線を回復した後、52週線に下支えられ、1月7日の年初来高値640円突破をうかがう。■鉄道関連株人気のきっかけは、「米オバマ大統領が16日に、全米の主要都市を結ぶ高速鉄道の開発に着手する計画を発表した」と伝わったこと。景気対策法の予算枠から当初80億ドル(約8000億円)を拠出するとしており、米国で実績のある川重(7012)を先頭に日本メーカーの車両受注期待が高まった。川重は200日線を上回って終り、221円にある52週線をわずかに上回って週明けを迎える。こちらは、2月最終週から8週連続で前の週の高値を越えで、1月7日の年初来高値226円突破を目指す。  鉄道が環境配慮型交通システムとして注目度が高まるなか、米国だけでなく、中国、インドで景気・雇用対策としても鉄道インフラ整備が始まっていることも、日本の鉄道関連株を後押しすると見ている。もっとも、収益性の問題が残り、低位思惑株の枠を取り払えないのは株価にはマイナスとなるのだが・・。

◆木村化(6378)が一時78円高の838円まで買われ4月8日の年初来高値円を更新し、日製鋼(5631)、岡野バ(6492)など原発関連株の一角が堅調展開となった。17日付の日本経済新聞朝刊が、「経済産業省は原子力発電所の建設にかかわる日本企業を対象に、国際展開への支援を強化する」と報じたことが買い材料視された。最初に走ったのは原発関連思惑株の木村化だが、報道では、これまで原子炉メーカーなどに限ってきた支援の対象を、部品・機械メーカーなどの技術開発を援助する補助金制度を創設するとしており、岡野バやトウアバル(6466)に追い風であり、先にも注目した東芝プラント(1983)、東京エネシス(1945)や太平電(1968)の動きをチェックしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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