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2010/06/28

◆きょう、ずいぶん久しぶりに健康診断を受けた。長年の食事の偏りと極端な睡眠不足に若くはない身体が悲鳴を上げ始めた感がある。結果表を見るのが怖くもある・・、が、悪いことがわかるのはいいことだ。そのことをただ受け入れるだけのことだ。さて、6月最終週初めの東京株式市場は終日閑散状況が続いた。日経平均は前週末比43円安の9693円と続落し、TOPIXは5日続落した。前週末、米国では、金融規制改革法案が緩和されたとし銀行株が買われS&P500種指数は5日ぶりに反発した。しかし、米1−3月期GDP確報値が速報値から下方修正されたことを受け米国景気の後退懸念がひろがりNYダウは4日続落した。また、G20首脳会議を終え、28日の東京外為市場で1ドル=89円台前半と円高が進行したこともあって、輸出株が下げ、増資発表のみずほFG(8411)が年初来安値を更新し、三菱UFJ(8306)もつられて安値を更新と金融関連株も下落。メキシコ湾では、今年初めての熱帯性暴風雨が発生するとの見方が広がり、流出原油の除去作業が一段と遅れることが懸念され英BPが大幅下落。東京では国際石開帝石(1605)など資源開発関連株がそろって年初来安値更新あるいは下落した。中国では、人民元が上昇したこと、中国南部での洪水被害の影響が懸念され上海総合指数が4日続落、東京市場を萎縮させた。

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◆日経平均は10時過ぎ以降は膠着状態。9679円〜9709円のたった30円幅の小動きで終始した。出来高は14億2540万株と大幅減、売買代金も大幅に減少し、ともに2月16日以来ほぼ4カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。この日、市場筋推計の「外資系証券朝寄り付き前の成行き注文状況」で、売買シェアの65%前後を占める海外勢は、売り注文株数(前週末比890万株減の)2130万株、買い注文株数は(20万株減の)1260万株にとどまり、差し引き870万株の5日連続売り越しだった!積極的に動く海外勢の売りが止まず、国内勢は見送り気分が強いまま。日経平均のチャートは21日に200日線に手を伸ばしたものの、届かず。下値を試す動きが続く。 中勢上昇基調の銘柄として注目してきた銘柄群もまた、下値を試す動きが続いている。日本調剤(3341)は23日の3年8カ月ぶり高値4290円が、きょうは3800円割れ。5月末から一気に後発薬関連株人気に乗り急騰劇を演じたが、秋本番前の後発薬製造工場本格稼動に伴う業容拡大を相当織り込んだとみてよい。チャートが再度、買いを誘う格好となるまでには時間が必要か。●前週取り上げたが、紹介はこれから徐々にというのは医学生物(4557)。目先、日調剤のような動きは期待できず、若干時間がかかりそうだ。同社はがん診断薬の開発や臨床検査薬・研究用試薬の製造を手がけ、難病領域の検査薬に強みを持つ。前週は、三菱ケミHD(4188)傘下企業と検査薬の開発・販売で提携すると発表。検査薬で13年に10億円、15年に15億円の売り上げを見込むとしており、今11年3月期売上高予想68億円から増収効果が利益を生み、最終利益は連続最高を更新する見通しにある。株価は、5月の下げで割り込んでしまった26週線、52週線回復が課題。昨年11月以来52週線が下値サポートラインとなってきただけに、まずは、きょう現在361円にある52週線回復がまず必要条件となる。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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