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2007/03/13

◆旅行から戻ってきたとたん、連日の睡眠不足である。14日締め切りの原稿の山との格闘だ。日曜日からの草津地方の天気は?と見ると、雪である。西の河原をはじめ町内は白く雪が積もっている!!先週の3日間でよかった。1週間ずれていれば、旅行中止となるところだった。

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◆さて、きょうは4日ぶりに反落した。円が1ドル117円台と円安から円高に転じたことから輸出株から売りが広がっていった。が、きっかけは何でもよかったように思う。2月27日以降の世界同時株安からそう簡単に高値更新につき進むわけにはいかない。値幅調整は終ったとしても、日柄整理は終っていない。前日号にも書いたが、震源地の上海総合指数はきょうも続伸、ショック前の市場最高水準3000ポイント台回復まであと35ポイントに迫っている。が、多くの市場では深押し後の反発を経て日柄整理に入ったと見てよさそうだ。本欄は、昨年6月以降の新日鉄株の急騰劇を見て、「したたかな相場」といい、全般相場は「上げ下げしながらも、長期上昇基調は不変」だと見ている。

◆しかし、市場体温計は、新日鉄、トヨタの2銘柄だけではなく、三菱UFJFG(8306)など銀行株もそうなって欲しいといってきた。が、三菱UFJは週足ベースでは52週線が上値を抑えるようになってきた。そして、月足ベースでは今月ついに24カ月線を割り込んできた。こちらはまだまだカバーできる範囲だが、注意は必要。◆(注)HSBC証券では12日付けの銀行株レポートで、大手銀4グループを投資判断「オーバーウェイト」として新規にカバレッジ(調査)を開始した。「利ざやと手数料収入の拡大が向こう5年の業績を支える」というのだ。そして、「今年2月には昨年のゼロ金利解除に続く2度目の利上げが実施され、08年3月期以降、利ざやの改善が加速する」としている。

◆兼松(8020)は前日、2月高値に顔合わせしたが、きょうは反落。とはいえ、05年12月高値299円を突破すれば青空天井となる。●ロイヤルホテル(9713・大2)は大証2部銘柄ということで知られてはいないが、この日、21円高の368円まで買われ、3月1日の高値353円を上抜いた。出来高は10.4万株だが、この10万株超の出来高は昨年9月25日以来のこと。今年1月以降、それまでの上値切り下げ基調から一転、上値を試す動きが続いてきた。明日は、75日線が200日線を上抜く中長期線のゴールデンクロスを示現する。そして、400円台相場への道筋を鮮明化する。

◆日立(6501)が51%超の大株主である日本サーボ(6585・東2)を本欄注目株でM&Aを展開する日電産(6594)に売却すると発表した。本欄では2月26日付けで、「日立の場合、図体が大きいだけに、本格的に事業の選択と集中を推し進める余地が大きい、という魅力!?を持ち合わせている」、「M&Aに対してパッチワーク化した子会社群を「切り売り」するとなれば、(新日鉄に)株価逆転を許したとしても、日立の見直し買い人気は急となろう」と指摘している。ここからの動きに注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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