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2013/08/13

◆日経平均は前日比347円(2.6%)高の1万3867円高値引けとなった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジストが今週号リポートのタイトルとした<「閑散大動き」相場>だ。前日は17.7億株と昨年12月11日以来の低水準の出来高で、95円安。きょう、逆方向に相場を演出したのはヘッジ・ファンドかどうかは不明だが、出来高は18.7億株にとどまり、出来高上位10銘柄の出来高は前日よりも8000万株弱増えたものの、4.8億株で1部市場全体の25.7%にとどまる。■前日の「閑散に売り横行」が、この日、一転したのは、(1)「安倍首相は、法人税の実効税率の引き下げ検討を関係府省に支持した」との日経報道、(2)朝方に内閣府が発表した6月機械受注統計が市場予想を上回ったうえ、4−6月期では12年1−3月期以来5四半期ぶりにプラスに転じた。(3)海外に続き東京外為市場でも円安が進み3日続落したことが大いなる追い風となり、幅広く買いが広がっていった。そして、その勢いは後場に入っても止まることはなかった。■前日は、出来高上位30銘柄中で値上がりしたのはわずか5銘柄にとどまった、一方、値下がりしたのは23銘柄(変わらずが2銘柄)、きょうは、一転、27銘柄が上げ、1銘柄が下げたのみで2銘柄が同値引けと、ほぼ、逆の結果となった。業種別株価指数は全33業種がそろって上昇した。ヘッジ・ファンドにとって、上下どちらか一方に振れる相場は狙い目であり、演出して稼ぐチャンスでもある!?

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◆狙われるのは日経平均への寄与率の高い、ファストリ(9983)、ソフトバンク(9984)、京セラ(6971)、ファナック(6954)、KDDI(9433)などだが、下手すれば、ヘッジ・ファンドに腕を逆さにねじり曲げられる可能性があるから、始末に悪い。となれば、自分のポートフォリオの銘柄からピックアップするのがやはり一番!●ショーボンドHD(1414)は10日発表の13年6月期連結経常益は前期比5.2%増の72.2億円と11年6月期の連結決算導入後の最高益79.9億円に届かない(単独決算時代の1997年6月期には118億円の過去最高益!)ものの、株価は03年最安値511円から中休み状態の3年間を挟み、11年12月安値1600円を基点とした上昇基調にある。7月戻り高値4290円をクリアできるか?26週線が引き続き下値サポートラインとなるか?なお、ウォッチングを続けたい。●ファンコミ(2461)は7月の株式分割落ち後高値3535円を頭に、3000円台の壁が厚い。一方、13週線が下支えし、2500円水準には26週線が控える。スマホターゲットの新規サービス商品が成長を始め、さらにアベノミクス効果で金融や人材紹介広告が拡大し始めており、売上の絶対額の伸びに改めて勢いが感じられるようになった、と知友アナリストは11日付けでレポートした。新興市場の動きが懸念されるが、まずは、ウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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