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2012/10/29

◆日経平均株価は前週末比3円安の8929円とわずかながら続落。前場寄り付き直後には9000円台に迫る動きがあったものの、失速。後場には一転、8900円接近場面があった。26日の海外市場ではスペインの7−9月期失業率が過去最高を更新したことからユーロが下げ円は103円と続伸した。にもかかわらず、欧州株は概ね上昇。一方、米国では7−9月期実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったものの、NYダウは小幅に続伸もS&P500種指数は小反落とまちまちの動きだった。そして、東京外為市場では、朝方から円が対ドル、ユーロで続伸した。アジア・太平洋株も前週末に下げ幅が大きかったにも関わらず、値上がり3市場はわずかな上げで、日本、中国など値下がり市場もわずかな誤差の範囲内のレベルにとどまった。23日にNYダウが19日に続く2度目の200ドル超の大幅下落した後は、様子見気分が強まり小動きに終始している。

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◆東京市場では、27日付け日経新聞朝刊で、日産自(7201)、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)の大手自動車の中国での乗用車年2割減産報道があり、ホンダが4.6%、日産自2.2%、トヨタ1.6%・・の大幅続落。トヨタはかろうじて長期相場を示唆する52週線の上に踏みとどまっているものの、日産自は52週線をはさみ昨年来もみ合う展開から抜け出せないでおり、直近では4月の年初来高値905円から下値を探る動きとなっている。また、ホンダは5月以降、52週線が上値関門となっており、2000円台前半がなお頑強な下値ゾーンとなるか?試す動きとなっている。しかし、それ以上に厳しいチャートは電気機器関連・・。パナソニック(6752)、シャープ(6753)、ソニー(6758)、東芝(6502)・・などは右肩下がりの厳しいチャートがなお続いている。つれて、この日、急反発した家電量販店最大手のヤマダ電(9831)も9日には3105円と2003年12月以来ほぼ9年ぶり安値に沈んだ。10月戻り高値3435円をクリアすることで、23日の安値3160円が二番底となり上値を模索する動きが始まるかどうかは?スマホ、iPadやその発展系が家電量販店の救世主になれるかは疑問!

◆最終電車の時間が迫ってきた。引き続き、内需関連からチャートも加味して銘柄をピックアップしていきたい。残念なことに、かつて、当欄で推奨していた介護付き有料老人ホームを運営するメッセージ(2400)が先に買収したジャパンケアの件で有価証券報告書に絡み監理銘柄指定となる見込みとなってしまった・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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