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2006/03/02

◆きのう1日付けの本欄最後の部分は、「<新日鉄は増額後も買い進まれるか、それとも、好材料出尽くし感から売られるか?>。後者だと、全体相場が一段安となり、平均株価が『三尊天井』を打つ可能性も高まる!?それとも、(日本時間今夜)1日の米国株が力強く切り返し、日本株を下支えする?」だった。まず、米国株はフィラデルフィア半導体株指数が4%超反騰するなどハイテク株から反発した。これを受け、東京市場でもハイテク株が堅調で、(2月の米新車販売で不振の米大手を尻目に日本の大手3社では過去最高となった)自動車株も買われ、平均株価は寄り付き直後に160円高まであった。が、その後は、次第安となり、値下がり銘柄数は1000を超えた。近頃は、米国株の動きに対し下げの日は同調するが、米国株高には余り同調しなくなっている。「確定申告の終了や彼岸底までは辛抱々々」(中堅証券)という。大手鉄鋼4社が06年3月期業績予想の修正を発表した。が、発表時間が不揃いであった上、午後1時に最初に発表したJFE(5411)は、営業利益を減額修正・・とあって、市場はがっくり。前場は小幅高で推移していた同株は発表と同時に下落した。新日鉄(5401)が売上高から純利益まで揃って増額修正を発表したのは1時半。既に10円安に転じた後だった。そして、好材料出尽くし感から利益確定売りに押され下げ幅を拡大していき、全般相場の足を引っ張った。最初に発表したJFEが減額修正だったことで市場に失望感がひろがり、その後の3社の増額修正に相場を持ち上げる力は残っていなかった。結局、新日鉄は22円安の450円まで叩かれ、終値は453円となった。日足チャートを見る限り、昨年9月末からのネックラインだった450〜430円ゾーンが先行きの下値サポートラインとなるはずだ。ここで下げ止まるようだと、失望の先に光が見えてくるのだが、さてどうか。■市場では、あす発表の1月の全国消費者物価指数(CPI)が、日銀の金融政策変更に絡むことから、様子見気分が強まったというが、きょうも大きく下げたマザーズ、ハラクレス市場への警戒感も強まっている。

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◆武田薬(4502)は、一時160円高まであった。ディフェンシブストックとして、三角保ち合いのここから、上値を調べる動きに入るか。26週移動平均線まで下げてきたツムラ(4540)より先に動意付きそうなテルモ(4543)とともに注目したい。テルモのチャートは下値切り上げ型で、すでに昨年9月末以来の上値関門3690円を射程圏内に捉えている。あとは、いつ動くかだけがポイント!■高値圏でつっぱっている三菱UFJ(8306)やみずほFG(8411)はゼロ金利解除を前にチャートが整いつつある。逆行高シーンは近い!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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