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2011/09/16

◆日経平均は前日比195円高の8864円と大幅続騰した。連日の150円超の上げで、8月1日以来1カ月半ぶりに短期相場を占う25週移動平均線を回復した。日経平均は7月8日に1万200円台と東日本大震災後の最高値をつけた。しかし、8月以降は、ギリシャのデフォルト懸念など欧州債務問題と世界景気減速懸念を背景に悲観人気が主導権を得て、株式市場だけでなく、為替、債券、商品・・相場は上下に大きくぶれつつ圧倒的に下げ圧力が強い展開が続いてきた。しかし、この日は、15日に欧州中央銀行(ECB)や日銀など日米欧の中央銀行がユーロの銀行にドル資金を供給することを決定したことを受け、債務懸念は後退したとの見方から各市場で楽観論が勝った。ユーロが対ドル、円で買われ、欧米株が大幅続騰、東京株式市場も朝方から買いが先行。日経平均、TOPIXとも上値を追う展開が続き、高値の大引けとなった。TOPIX業種別株価指数は全33業種中、ガス・電力と紙パルプを除く31業種が上げた。ガス・電力は、16日閣議終了後に枝野幸男経済産業相が福島第1原発、第2原発の稼働は県民の理解が得られないと発言したことを受け、原発再稼働の困難さやコスト負担増を懸念した売りが膨らんだ。■では、これで安心?というわけにはいかない。「ギリシャがIMFと欧州連合(EU)から1100億ユーロ(約12兆円)の次回融資を受けるに必要な経済対策を実施する時間が乏しくなりつつある」との指摘もある。また、ギリシャ国民が支援を受けるための政府の緊縮政策をすなおに受け入れる可能性は低い。時間切れの可能性も高いともいわれている。

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◆NYダウはこのまま堅調に週末を終えれば、今週の週末終値は6週間ぶり高値となり、いったん上値にトライする格好となる。7月最終週から4週連続で引いた「破段の壁」に挑むのだ。来週20〜21日のFOMC(米公開市場委員会)はバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が先に1日延長したものであり、先延ばしした景気対策の中身が見えてくる。市場はそれをどう受けとめるか?破談の壁に挑む力を市場に与えるか、失速するか?下手すれば、日本市場はその結果をまともに受けることになるかもしれない。

◆きょうは、直近相場で頑強だった内需株を売って、大きく下げた輸出関連など景気敏感株を買う動きとなった。そんななか、ウェザニュズ(4825)は8月に2001年以来10年ぶり高値を付け、01年6月の上場来高値2600円にあと200円強に迫った。その後、13週線沿いに一服し、週明け以降の高値挑戦に向かう!?「売り」は26週線(今週末2025円)割れから。■加工食品卸会社は知友アナリストが長年見てきた。トップは三菱食品(7451)。株価は今週、一気に2100円台まで駆け上がってしまった。海外投資家が買った99年には暴騰劇に立ちあったが、当時付けた最高値7400円から長期続落。今年3月に08年リーマン・ショック後の安値に対する二番即1460円を付けて、ようやく出直ってきた。荒っぽいチャートであり、8月に二番底を打ったばかりだ。例えば2000円を割れるなど、急落シーンを待って拾いたい。●一方、同業の加藤産(9869)も連日で年初来高値を付け09年12月高値に迫った。両社とも8月に増額修正を発表、経常利益連続2ケタ増で最高益更新予想、予想PERは11倍台と仕事柄人気は乏しい。が、日本の流通業の底辺を支えているのは「卸の力」だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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