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2013/03/06

◆日経平均株価は5連騰し、前日比248円高の1万1932円で終了、2009年9月25日に付けた1万2006円以来約4年5カ月ぶり高値となった。欧米景気指標の好調を受け5日のNYダウが1万4253ドルと2007年10月の過去最高値を更新、欧州株も大幅反騰した流れに、円が対ドル、ユーロで反落スタートしたこともあり、朝方から買いが先行、次第高となった。TOPIXは前日14.60ポイント高の1003.22と急反発し高値引けで、08年10月3以来約4年5カ月ぶりに1000ポイント台を回復した。全33業種中31業種が上げ、下げたのは2業種、アナリストの投資判断引き下げが連日で響いた紙パルプとわずかながら5日ぶりに反落した水産・農林業のみ。当欄注目の内需関連は輸出関連、金融、資源エネルギー関連よりも比較上位となった。不動産・含み資産関連だけでなく、小売、情報、サービス、がトップ5に入ったのだ。

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◆日本のコンビニエンス事業や食料品も手掛けるドラッグストア事業をバックアップし成長を後押しするのは卸売業。世界に類のない日本流の細部にわたって手が届くサービスを提供することでコンビニ、ドラッグストアなどの顧客の成長とともに事業拡大が続いている卸売業だ。これまで、何度となく紹介してきた●三菱食品(7451)をトップに、●加藤産業(9869)と●伊藤忠食品(2692)が続く。もっとも、伊藤忠食品はこの日で5連騰し3490円と5日連続で昨年来高値を更新、09年7月以来の高値となった。そして、三菱食品は6連騰であり、3010円は06年9月以来6年半ぶりの高値水準。昨年7月に1708円の二番底を付けた後、5週線沿いの上昇基調にあり、ここから、買いという具合にはいかない。卸売業のアナリストは、「日本の問屋は永遠なりを」昨年共著で上梓した知友アナリスト有賀泰夫氏が唯一いるのみ。1999年には外国人買いに暴騰劇を演じ7400円の上場来高値を付けたが、その時も、知友アナリストはいた。それ以来13年間、鳴かず飛ばずだったが、リーマン・ショック時に1200円の上場来安値に叩き売られたことで大底を入れ、11年3月東日本大震災発生時に1460円の二番底を打ち、きょう、3000円台に顔を見せる場面があったのだ。

◆シスメックス(6869)が変わらずを挟みを5日続伸。後場には210円高の5160円と上げ幅を拡大し、2月8日に付けた11年3月株式分割落ち後の高値5090円を更新。同時に、権利落ち換算後の最高値を更新した。血液など検体検査機器大手だが、円相場は昨秋比では大幅安水準、高海外比率の高為替感応度銘柄として上値を試す動きが続きそうだ。●セブン&アイ(3382)は5連騰で09年1月以来となる3000円台にあと36円と迫った。これもまた、昨年来、「52週移動平均線沿いの上昇基調が途切れるまで強気」で臨みたいとしてきた当欄主軸銘柄のひとつ。3000円タッチで終らないか、チェックした後、「買い」としたいが、慌てることはないと、鷹揚に構えるべきか。●かつて、強気した銘柄にセブン銀行(8410)がある。26週線上の上昇基調にあり、再度、ウォッチング銘柄としてピックアップ。チェックしてみよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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