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2009/11/20

◆日経平均は51円安の9497円と4日続落したが、TOPIXは1ポイント高の838と小幅ながら8日ぶりに反発した。19日のNYダウは続落したものの、金融・不動産株が牽引し、円高懸念に輸出関連株が軟調展開となるなか、TOPIXを押し上げた。

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◆ただ、日経平均は4週連続の週足陰線となり、中期相場を示す26週移動平均線を3週連続で下回り、かつ、マイナスかい離幅を拡大して終った。また、TOPIXの週足も同様で4週連続で陰線を引き、52週線を7月第1週以来18週ぶりに割り込む弱い展開のまま終った。テクニカル面からは弱気信号が点灯し続けている・・。■相次ぐ大型資本調達に伴う需給悪化懸念や鳩山政権の政策懸念、アジア市場に対する比較優位性の後退懸念などから先行き悲観人気が高まった。この日のTOPIX反発は下げ過ぎに対する反動高に過ぎないとの見方だが、3連休の後に始まる来週は下値固めが成功するかどうかが注目点となる。

◆20日、新興3市場はもたつく東証1部市場をよそに活況裏に急伸した。ジャスダック平均は0.57%高し2日以来12日ぶりに反発した。また、東証マザーズ指数は11月に入り初めて上昇し、大証ヘラクレス指数は6日に上昇して以来10日ぶりに上昇と新興市場3指数は久々の上げとなった。選別買いで対応したい。

◆楽天(4755)が一時3900円高の6万7200円まで切り返し、前日紹介した07年1月以来の上値ネックラインであった6万7000円台に復帰して今週を終え、週明け以降への期待感を高めた。東証1部市場が動きにくいなか、「見通し難故に楽天」はきのうの表題だが、楽天が13日に付けた年初来高値6万9600円突破から7万円台突入した時、新興市場は勇気付けられると市場牽引の期待をもって週明けを待ちたい。

◆同社株だけでなく、前号で紹介した交流・ゲームサイト運営のグリー(3632)はこの日一時500円高の4560円ストップ高に買われる場面があった。外資系証券が19日付けでインターネット関連のリポートを作成し、グリー株の投資判断・目標株価を引き上げたことが判明し買いが広がったようだ。ただ、そうでなくても、11月9日高値から急失速し、前日に分割落ち後安値を付けたものの、26週線が下値をサポートした上昇基調に復帰する相場展開が期待される。

◆また、東証1部銘柄のDeNA(2432)は変わらずで終ったが、10月安値を基点とした中勢上昇第2波入りが期待される。携帯ゲームサイト「モバゲータウン」の拡大継続による収益再拡大が期待材料。また、ネット広告代理店の東証マザーズ銘柄サイバーエージェント(4751)は2月の上場来安値3万6500円を大底とし、6週線あるいは13週線を下値サポートラインとした上昇基調が今もしっかりと続いている!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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