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2011/01/07

◆2011年1月第1週末、日経平均は前日比11円高の1万541円と小幅続伸。昨年大納会比312円、3.05%高とまずは上々の滑り出しとなった。6日の米国市場では、欧州の財政不透明感を背景にドル買いユーロ売りが進み、ブラジルではレアルの上昇に歯止めをかけるため準備率設定を発表したことが嫌気されレアルが下落、円も4日続落した。NYダウは、7日の米雇用統計発表控え利益確定売りが優勢となり5日ぶりに小反落。東京市場では、年初の好ダッシュに加え、3連休と米雇用統計発表控えとあって、利益確定売りが出やすくなっていた。しかし、上海、韓国を除くアジア各国市場が下げ幅を拡大するなかも(日本株は昨年アジア新興国に対しおいてきぼりを食っており、アジア株の調整に見あった分の海外からの投資資金流入がってもおかしくないとの声も聞かれたが・・)買い意欲は旺盛。1ドル=83円台央へと円が続落していることを追い風に、引き続き自動車関連株に年初来高値銘柄が続出するなど輸出関連株が堅調に推移して全般相場を先導した。出来高は2日連続で20億株超と株価上昇が継続可能な出来高を伴っての続伸となった。ただ、全体では値下がり銘柄数が勝った。それでも、25日移動平均の騰落レシオは8.4%上昇し149.2%と赤信号の色を一段と濃くした。

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◆臨床検査薬大手の栄研化学(4549)が、インフルエンザウィルス検出試薬キットなどを手がけていることから人気化。09年11月以来の4ケタ乗せ!当欄では、ウィルス検出試薬を手がけていることから昨春から時折紹介、昨年12月の同社2位株主である大塚HD(4578)の新規上場時に、公開価格が低かったことから、「900円処でいったん外す」と当欄に記した。しかし、大塚HDは公開価格を割り込んでいるものの、同社株は900円水準でもみあった後、上昇に転じたもの。国立感染症研究所が7日、「全国約医療機関5000を対象としたインフルエンザ定点調査で、最新の1週間、昨年12月20日〜26日の新規患者数が1医療機関当たり2.06人と10週連続で増加した」と発表、海外でのインフル流行も伝わったことが上げ幅を大きくしたという。バイリーン(3514)が瞬間急騰したこともインフルエンザ関連株として買われたという。ならば、医学生物(4557)がストップ高となることも納得。●もっとも、当欄では、昨夏以降、52週移動平均線沿いに上昇基調を刻んでおり、昨春来の5000円台の壁に挑むかねてからの注目株であるシスメックス(6869)の買いを推奨するべきであろう。検体検査機器大手で、試薬も高シェアを有し、中国など医療環境の悪い国での業容拡大が続いている。●戸田工(4100)は907円と連日高値更新後、8日ぶりに小反落した。昨秋来の上値関門800円台を突破しており、900円台を走り抜ける可能性がある。しかし、いったん、上値を試した後、調整に入る可能性もある。貸借倍率0.86倍と売り長。もう少し、様子を見るか・・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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