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2014/04/10

◆日経平均株価は反発した。ただ、前日比43銭高の1万4300円12銭で誤差の範囲内にとどまった。そして、TOPIXは0.95ポイント安の1149.99とわずかながら5日続落した。値下がり銘柄数833に対し値上がりは780と値下がり銘柄数が勝ったことや2日連続で長期相場を示唆する52週移動平均線を割ったこともあり、全体の悪い流れが変わったとの判断は明日以降の相場次第となった。昨日の米国株は、発表された3月FOMC議事録で利上げ時期が早まるとの観測が後退、来週から本格化する決算への懸念が和らいだことからNYダウなど揃って続急伸した。東京外為市場で円が反落スタートとなったこともあり、日経平均は寄り付き直後には1万4500円台を回複する場面があった。しかし、中国の3月貿易統計が悪化したことや円が対ドルで続伸に転じたことから日経平均は上げ幅を縮小し一時マイナス圏入り。それでもなんとか、プラスを保った格好の大引けへと帳尻合わせした?■業種別株価指数は全33業種中16業種が下げ17業種が上昇とほぼ拮抗。値上がり率上位5業種は、1位が非鉄金属で0.96%の5日ぶり反発、2位卸売も0.78%の5日ぶり反発、NY金は小反落もNY原油先物が3月3日以来の高値圏に戻ったことから商品市況先高感が買いを誘ったとの指摘があった。3位繊維製品0.66%高を挟み、4位電気機器0.53%高、5位は精密機器で0.47%高。さらに、7位機械、10位ゴム製品と輸出関連が目立った。■一方、値下がり率上位5業種は、1位がアナリストが業績懸念からセクター判断を引き下げたことが嫌気されたガス・電気で1.57%の4日続落、2位保険1.12%の4日続落、3位輸送用機器は0.95%の5日続落、4位石油・石炭は0.93%の4日続落、5位には水産・農林業が0.67%の5日続落で続いた。なお、10位前後には銀行、証券・商品先物など金融関連が目立った。

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◆そんななか、幸いにも当欄こだわりのプリマハム(2281)は大幅反発。232円と年初来高値を更新し、昨秋の戻り高値220円を一気にクリア。昨年5月7日294円高値後の下げ相場のなかで同月23日に通過した時以来ほぼ11カ月ぶり高値水準まで復活してきた。テクニカル面では、昨年11月最終週に52週線を割り込む厳しい展開があり、今年2月には177円と昨年6月安値をも瞬間割り込む場面もあった。それでも、月足52週線が砦となった格好で復活してきた。テクニカル面では昨年高値に挑戦する格好だが、売買の中心が個人投資家であり、どこまで、上値を試す?か、ここからは、ウォッチングとしたい。今後、全般相場が勢い付いた時は、先に、ヤオコー(8279)で指摘したと同様にプリマハムも失速する可能性もある。何よりも、同社の決算発表の姿勢が「投資家無視!?」とあって、例年のように、痛い「次期業績予想」の発表となる可能性が高いことがリスク。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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