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2009/10/15

◆日経平均は前日比178円高の1万238円と急反発した。14日のNYダウが米景気回復期待を背景に大幅高し1年ぶりに1万ドル台に乗せて終ったことを受け、素材・資源株関連や輸出株がリードし買いが広がった。もっとも、市場エネルギーは依然低水準で、大引け前に1万200円割れ場面があるなど、もどかしい動きとも言えるが。■14日の米国市場では、対ユーロでドル安が進行したことを受け、NY原油先物は一時2008年10月21日以来ほぼ1年ぶり高値まで買われ、NY金先物は終値では小反落したものの、一時1オンス=1072.0ドルと過去最高を更新した。株式市場では、前日のインテルの決算、寄り付き前のJPモルガンの予想を上回る決算発表、そして9月小売売上高は減少したものの予想を上回り堅調に推移したことから金融株を中心にハイテク株が後を追う格好で上昇、ほぼ高値圏で終った。

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◆日経平均は日足ベースで25日移動平均線を上抜き、全4本の平均線をクリアし、週足ベースでも、最後に上値に残っている13週移動平均線を一時上回る場面があった。チャートは回復途上にある。8月末に付けた年初来高値1万767円、一目均衡表の「雲」と呼ばれる抵抗帯上限が7月第1週以来張り付いている1万797円処を突破できるかが、当面のポイント。

◆ニチイ学館(9792)が3日続落。ただ、4円安の935円まで戻し、下ヒゲの長い日足となり、明日以降の戻りがあれば、印象は好転するのだが・・。この日の介護関連株9銘柄の星取表は3勝4敗2分と依然、調整色の強い展開が続いている。この日下げたのは、亀井金融・郵政担当相が14日に行った講演での発言を懸念した売りが主因。郵政担当相が郵政民営化見直しに絡み、「郵便局を介護事業の拠点に使う方法もある」と述べたことから、同社の事業展開への影響が懸念された模様。9月に売り越した海外投資家などの売り玉はまだ残っているかが注目点。●介護関連2番手のメッセージ(2400)の場合は、9月16日の年初来高値から13%下落にとどまり、75日線水準でもみ合いつつ日柄整理を続けることで調整が終了するかがポイント。ただし、介護関連株は揃って8〜9月にかけて年初来高値を付けており、当面の相場は、全般相場よりは投資効率が劣る可能性が大きい。ひところよりも慎重にみるべきか。

◆東芝(6502)が19円高の511円で終り、一時513円の年初来高値に買われた。前日は、大引けでは500円台回復とならなかったものの2日連続の500円台で、米国株高に後押しされて動く銘柄群の中で物色の中核に位置すると見ている。●また、スクリーン(7735)も11円高の365円まで付けて、昨年9月25日以来ほぼ1年ぶりの360円引け。4カ月間続いた350円前後を上限としたモミ合いを上放れた。ここはまず、400円台回復を目指し強気で臨むべきであろう。

◆日電産(6594)は「強気の買い」を継続。5日の安値時にも下値サポートライン75日線、13週線沿いの上昇基調を崩すことはなかった。そして、9月17日の年初来高値7450円は指先にある。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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