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2005/04/11

◆東証の業種別株価指数で、33業種すべてが下落した。売買代金は1兆円を割り込み、ほぼ全面安だ。桜を散らす花冷えの1日となった。日本の足元経済・企業業績は順調だが、米国・中国経済によるところが大きい。米国株のもたつき、中国での反日デモの拡大・日本品不買運動の広がりを懸念して動きが止まった。その時を狙いすまして、後場、先物市場で仕掛け的な売りが出て、引けにかけ下げ足を早めた。もっとも、続落スタートした今週だが、週末にかけ上げに転じ、週足陽線となれば1万2000円突破が見えてくる。

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◆では、全般をリードするのは?そこで、本欄は次の市場体温計候補のひとつを、新経営陣で新たな「ソニーらしい」製品を登場させ、新たな地平を開くことができるかに注目したソニー(6758)とした。AV(オーディオビジュアル)の流れは、家電(リビング系)からパーソナル系に転移中だ。NTTドコモは携帯テレビ電話「FOMA」に力を入れるが、ソニーはもともとモバイル系商品が得意。ポータブルAVプレーヤではフルラインをそろえられる強みを持つ。また、家庭にあっては、家庭用パソコン接続環境が整いつつあり、HDDを活用したVOD(ビデオ・オン・デマンド=見たい時に見たい番組を見る)サービスの普及開始で、同社に得意分野が広がるとの見方がある。テレビへのホームサバー機能の搭載は、リビング系でトップの松下(6752)を凌駕する絶好のチャンスだと元外資系著名電機セクターアナリストはいう。いかにもソニーらしい、時代を画す小型携帯商品をアップル社に作られて前経営者は退陣した。そして、いかにもソニーらしい製品をつくれそうな中鉢新社長が登場するというのだ。ひとつそういった製品を作れたとき、新たな自信もわいてくる。株価4400円〜4700円は上値関門。全般安につれ下げていく場面から買っていきたい。また、抜け道の三菱電(6503)も穴株だ。

◆岩谷産(8088)が逆行高で3月高値に急接近。あすも勢いが続き、高値突破できるならば、先行き期待は膨らむ。◎IP電話の田村大興(6675)はきょうの株価水準が保てれば3月高値更新可能。◎粘るチャートのオリジン(6513)はいつ飛んでも不思議ない。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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