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2008/01/16

◆日経平均株価が、1万3500円まで下落し、2005年10月以来の水準まで沈んだ。投資家離れが止まない。2007年株式相場は、日本市場がひとり負けとなったが、08年相場は、年初から中国、インドなどアジア新興市場も軟調展開となり、欧米市場とも大幅安が連続する。「世界株式市場が沈む」恐怖におびえる厳冬の世界となってきた。米サブプライム住宅ローン問題に伴う金融機関の損失がどんどん膨れ上がっていく。必死の出資金受け入れも、ただ、応急手術に過ぎず、関連証券化商品の下落に歯止めがかからず欧米金融機関の損失は膨らむ一方だ。国内金融機関も程度は低いがそれなりの損失が生じている。サブプライムローン問題による米GDPの7割を占める消費の落ち込み、1バレル=100ドルにタッチしたNY原油先物価格が象徴する米国の日常生活に不可欠のガソリン価格の高騰に伴う消費への影響・・。後手に回るバーナンキFEB議長など米金融当局の動き。今月も0.5%の利下げが確実視されてきた。■90年代、日本のバブル崩壊後の金融機関の不良債権処理額は、累計100兆円に迫る天文学的数値まで膨らんでいった。錬金術、虚業による欧米金融機関の不良債権処理もまた難産が続こう。現在、07年10〜12月期決算の発表と併せて巨額の不良債権処理、資金調達が発表されているが、足元小安状態を迎えることはできても、最終処理に至る道はなお遠い。一方に顕在化し始めた米国景気の減速があり、一方には、過去最高を更新する原油先物、金や高騰が続く穀物相場・・というインフレ要因が危険をはらんでいる。既に、景気が停滞する一方でインフレの芽が育っている「スタグフレーション」という危機。株価は、玉突き状態の世界同時株安への危機感につつまれ始めた。

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◆日本市場は、ただ、その世界の悪い流れから逃れられない・・。もっとも、この日、売買代金が3.5兆円と1カ月ぶり高水準となり、出来高30.28億株は昨年8月以来の水準と膨れ上がった。悲観人気と下値懸念がぶつかり商いが膨れ上がったものか。これを、事態悪化の象徴とみるか、好転のきっかけを象徴するものか、ここからの動きが明らかにする。●ショックは、任天堂(7974)のストップ安だ。15日付けの大量保有報告書でフィデリティ投信の保有株比率が1ポイント下がったことが引き金だったようだが、昨年の大相場の反動安とも言える。これで、上値のシコリが重荷となる。NYダウの軟調展開と円高ドル安も足を引っ張っている。

◆本欄直近銘柄では、アロカ(7704)が15日高値から一転大幅下落と散々。一方、能美防災(6744)は切り返しを見せたが、明日につながるか?●前日紹介のファーストリ(9983)も、朝方、昨年12月10日の戻り高値8400円を更新し、全般の動きと離れた堅調展開を期待した直後に一転急反落になってしまう。●ならば、ペット時代に収益を伸ばすユニチャームペット(2059)の6000円台挑戦も困難か?75日移動平均線に下支えされて、一時昨年12月の分割落ち後高値5970円に迫っているのだが。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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