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2011/12/12

◆14日が四半期決算報告書の期限となっているオリンパス(7733)はこの日、14日までに提出する予定であり、準備をしていると発表した。そして、15日に上期決算について記者会見するとし、後場一段高した。11月11日には1975年以来36年ぶり安値424円に沈んだが、8日現在で1328万株の売り残株数を抱え、貸借倍率0.61倍と大幅売り長にあり株価は安値から3.2倍化した。しかし、「上場維持」は決算の期限内発表だけでなく、東証が最終的に判断する。海外勢に納得いく結果となるか?荒っぽい値動きが続いている。が、今、当欄がいうことはない。●海外主導の日本株相場のなか、宮地エンジ(3431)、当欄でもお好み銘柄としてピックアップした日成ビルド(1916)をはじめとした低位材料株物色が続く。欧州債務危機解消が見えないなか、NYダウと違って、テクニカル面で厳しい日経平均が羅針盤になれないなかでは、国内投資家が値動きの良さに乗るのはやむをえないか?

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◆NYダウは9日に前日の下げ幅の大半を埋める急反発をした。これが、週明けも続き、10月高値1万2284円を突破し、もう一段上を目指すことになるかどうかが目下のポイント。その時、日本株は「元気をもらって上値を追うことになる」?決めるのは引き続き海外投資家・・。■9日に欧州連合(EU)首脳会議は「財政規律強化を盛り込んだ新欧州連合条約の締結などで合意した」と発表して終了。なんとか会議は一定の合意にこぎつけた。これを受け欧州株は3日ぶりに急反騰。米国では消費者景況感指数が4カ月連続で上昇し半年ぶり水準に改善したことも重なり、前日の大幅安の大半を埋めて急反騰した。東京では、買い戻しなどが広がり、82%の銘柄が上昇した。ただ、上値ネックラインとなっている75日移動平均線へのプラスかい離はわずかながら達成できなかった。  

◆EUサミットでは、欧州債務危機対策として、ユーロ圏など欧州が国際通貨基金(IMF)を通じて最大2000億ユーロ(約21兆円)を融資して救済基金に上乗せすることや財政規律の厳格化などで合意が成立した。しかし、「債務危機対応策が出ない状況は市場に許されていなかった」だけに、ひとまず安堵した格好であり。船頭が多すぎて事は簡単に運ばないとみておいたほうが良い。欧州各国首脳が少々のイレギュラー発言をしても相場が着実な上昇基調を維持できる力を回復するには時間が必要であろう。その意味で、頑強なNYダウをなお注目していく必要がある。

◆この日、トヨタ(7203)が発表した今12年3月期連結営業利益は前期比57%減の2000億円。そして、会見した同社副社長は「全ての通貨に対して円高が進んだ」と語り、「日本のものづくり基盤の崩壊が始まっている」(日経電子版)と述べたという。日本でテレビ放送が始まったのが1953年(昭和28年)だから、間もなく60年目を迎える。今年1月に亡くなった「芸術祭男」と異名をもったディテクター和田勉さんがNHKに入社したのはテレビ元年のことだ。「ガハハハ・・」といいつつデカ声でテレビの時代を駆け抜けていった。しかし今や、「テレビが家電の王様であることを止めた」?そして、ソニー(6758)、パナソニック(6752)の次期戦略が見えない。では、自動車は・・?  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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