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2008/06/30

◆6月最終日も日経平均株価は引けにかけ下げ幅を拡大、8日続落で終った。月足は<陽線の翌月に、前月の値幅を完全に包み込む陰線>いわゆる「つつみ足」となった。3月相場からの戻り相場だったが、<高値圏で出た、つつみ足は売り>が基本だ。6月6日の戻り高値1万4601円では200日移動平均線にタッチ寸前まで迫ったが、その直後に失速した。一方、きょう30日には1万3500円割れとなり、75日線を割り込んだ。この日、米格付け機関の日本国債の格上げを受け105円台に進んだ円高ドル安が嫌気されたもの。もちろん、8日続落となれば、NY株など海外株が反発に転じれば、いったん、買い戻しの動きが広がり、急反発相場に発展してもおかしくない。が、その時も、「短期的なリバウンドに終る可能性が大」とみる。そして、3月安値に対する二番底を探りにいく動きに転じる?

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◆直近では、アジア・太平洋15市場、中でも、東アジアの5主要市場はほぼ同一方向に買われ、あるいは、売られ・・ている。30日の星取表は3勝12敗(上昇は香港・インドネシア・ベトナム)となり、中国と並ぶ新興国インド・センセックス指数は昨年4月以来の安値で年初来34%下落、香港・ハンセン指数は同21%の下落で、1994年上期以来で最悪となった。ちなみに、日経平均は11.0%の下落と下落率は限定的となっている。

◆7月1日には日銀の6月調査の「企業短観」が発表される。3日には米雇用統計(4日金曜日は独立記念日で米市場は休場)が発表される。模様眺め気分を醸成させやすいが、来週前半には「洞爺湖G8サミット」が開催される。■環境関連株では、太陽電池関連低位思惑株の三晃金(1972)が3日連続で年初来高値を更新しているが、●リチウムイオン電池関連の新神戸電機(6934)は、25日線絡みで下げ止まったものの、「上ヒゲの長い小幅月足陰線」では、下値を探る場面があっても不思議ない形だ。ただ、野村証券では30日付けで新規投資判断を5段階中の2位にあたる「2」(やや強気)とし、カバレッジを開始した。ウォッチング継続。●工業用貴金属の製造・販売と貴金属リサイクルを手がけるフルヤ金属(7826・ジャス)が、1万9500円高値引けで3日連続年初来高値を更新した。東証1部で貴金属リサイクルを手がける松田産業(7456)が連日で直近戻り高値を更新するなど好人気となっていることが追い風。好チャート・好業績かつPER14倍台と割安感が強いここは強気で臨みたい。●セブン銀行(8410)が、続伸し、一時、24万1000円まで買われ3月28日につけた上場来高値を大幅に更新した。3月以来続いた22万台後半の上値ネックラインを突破したことで、7月相場では一気の上値追いに弾みが付きそうだ。●シマノ(7309・大)が1990年11月に付けた上場来高値5470円にあと10円に肉薄する場面があった。環境・健康志向を背景に自転車関連株が好人気となっており、強気継続。●当欄26日号紹介のNTT(9432)はJR東海(9022)、JR東日本(9020)などとともに旧公営企業として機関投資家に人気という。50万円台前半が上値関門となっているが、53.5万円カイとなれば飛躍局面入りだ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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