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2012/08/21

◆夏枯れ状況が続く。この日の1部市場出来高は12.3億株と前日の13.1億株からさらに減少。13日に記録した(1日取引では昨年11月29日以来の低水準)10.99億株に次ぐ低水準にとどまった。売買代金6982億円は、13日に記録した今年最低の6144億円以来の低水準だった。TOPIX業種別株価指数も17業種が上げ、16業種が下落と分かれた。もちろん、東京だけでなく、欧米株も方向性の乏しい動きが続き、わずかな上げ下げが続いている。為替もまた小幅な往来にとどまる。南欧の債務問題では引き続き、ドイツから反欧州中央銀行(ECB)的な否定的発言が断続的に登場し、ユーロはその度にふらつく。9月には欧州債務問題や米金融緩和策に関連したイベントが控えており、今、ことさらに動く必要はないとの見かたが大勢となっており、様子をうかがうだけで行動は控えているといった格好だ。

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◆そんななかでも、20日のNYダウは1万3271ドル引けとわずかに3日ぶり反落だが、17日につけたリーマン・ショック後の終値高値に3.56円だけ下回ったに過ぎない。Q3(量的金融緩和第3弾)期待だけでここまできたとなれば、散々、Q3を当て込み買い持ちを膨らましたファンドは多そうだ。9月に緩和見送り発表なんてことになると見事なスッテンコロリの相場になる?さて、どうか。また、

◆当欄は引き続き、これまで紹介してきた内需関連を中心に銘柄群を推し出し、景気敏感株からはテクニカル面でもOKとなった銘柄群からピックアップしていこう。●ショーボンド(1414)が2593円まで上昇し、3日連続でHD(ホールディング会社)化後の最高値を更新した。が、ショーボンド建設時代の最高値は96年6月の4250円だ。株価は、単独時代に付けた03年5月の過去最安値511円を基点とした長期上昇基調の延長線上に今もある。2300円の昨年高値圏を既にクリアしたここから、収益拡大が続く好チャート割安銘柄として一段の高みを見に行く相場が期待される?今しばらくウォッチングを継続しよう。●セブン&アイ(3382)は2400円処にある26週線に接近するのを待って拾っていきたい。●むしろ、ここから「買い」となるのは、「食べ放題の焼肉店きんぐ」が好調だといい、何度も当欄で記してきた物語コーポ(3097)だ。知友アナリストは「余り知られていないため、割安に放置されている株が依然狙い目だ」という。「権利落ち考慮後の」テクニカル面を眺めると、08年春から概ね52週移動平均線沿いの上昇基調が続いている。今春以来1500円水準で高値保ち合い相場となってきたが、ようやく、下から26週線が突き上げる格好となりつつある5月11日高値1506円はもう「目と鼻の先」の距離。ほぼ4カ月1500円処で株価は寝ていたのだから、起きれば、昨年6月高値1560円を突破し、一段上の相場が期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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