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2014/09/17

◆米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えた東京株式市場は積極的な動きが乏しいまま推移し、日経平均株価は前日比22円86銭安の1万5888円67銭と続落した。1部市場出来高は18億株台にとどまり活況水準とされる20億株を2日連続で割り込み、売買代金は4日ぶりに2兆円台を割り込んだ。しかし、短期線25日移動平均線とのプラスかい離は8月19日からほぼ1ヵ月連続で維持しており、75日線も8月14日に200日線とのプラスかい離を回復した後は、5月下旬以降の上昇基調を継続している。そして、年初来、1月8日に1日だけ回復した終値1万6000円台復帰は目と鼻の先の距離に・・。 業種別株価指数では30業種が下げ、上昇したのはLME銅、ニッケル先物の反発が材料視された鉱業や医薬品、小売の2内需関連の3業種にとどまった。2.5%安となり下落率トップとなったのは海運。そして、2位不動産、3位その他金融、8位証券・商品先物、9位銀行と金融・不動産関連4業種が上位に並んだ。

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◆海運セクターでは、郵船(9101)は3日続落。一時、8月22日以来の300円台割れ場面があった。海運株指数は、7月に723ポイントと1年半ぶり安値水準に下げていたバルチック海運指数がその後、世界景気回復期待を背景に浮上し、今月前半には5ヵ月ぶり高値水準1197と回復したことを受け、郵船は3日、312円と6月13日以来の高値水準に回復した。ただ、週足ベースでは長期相場を示唆する52週線を4月に割り込んだまま・・。すっきりしたプラス圏入りするかは?FOMC後のイエレン議長の結果発表待ちに!なお、後場後半に日経電子版は、前日に米WSジャーナルが米国の利上げまでの時間を巡る声明の表現について、「相当の期間」を維持すると報じており、早期利上げ観測は後退したと報じている・・。

◆前日、突然のストップ高で驚かされた総医研HD(2385)東Mはこの日、買い気配から331円寄り付き、80円高の389円と連日のストップ高引け。前日のS高でアリババGとの提携を再材料視した格好か。出来高は前日の223万株から441万株とほぼ倍だ。昨秋、当欄で、「2020東京オリンピックに向け、アスリート達の疲労回復をアシストする総医研HD」などと毎月のように記していたのは証券会社時代の後輩が「イミダペプチド」の販売代理店展開を手掛けていたからだが、この日、彼への携帯はつながらなかった・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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