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2007/06/27

◆米国発の世界同時株安動きとなっている。米住宅ローンに絡み大手投資銀行が組成したヘッジファンドの経営危機が引き金となっているのだ。本欄では、「住宅への過剰投資が冷えることに伴う景気後退はない。株価暴落はない」と指摘した。それは、過剰な住宅投資へのリスクはその当時から言い続けられてきた問題だったからだ。<衆知の事実による株式暴落はない。市場の予測外の事実や状況を突きつけられた場合にこれを織り込むため、暴落するもの>だ。住宅への過剰投資の背景に、ヘッジファンドが「サブライム・ローン」(信用力の低い人を対象とした住宅ローン)債券投資で、経営危機に陥っていることが伝わったのだ。かつて90年代前半の日本の「住専」危機を思い起こさせるが、対応が後手、後手に回った日本と同じ道を歩むことはないとの見方が多いという。が、新たな投資ファンド破綻のリスクは、マーケットのトゲとなって市場を刺激し続けそうだ。■もっとも、中国株式市場のバブルに対する不安が残っているように、上場来高値更新が続いたNYダウやSP500種指数に対する高値警戒感があったため、住宅ローンに関わるヘッジファンド連鎖倒産危機意識が、これを織り込む調整相場を導いたとも言える。■東京市場は、下値切り上げの中長期トレンドに変化はないものの、年金問題により、会期延長で7月29日に実施されることとなった参院選で、安倍首相率いる自民党、与党の過半数割れリスクが高まったことから、海外投資家に敬遠されるとの見方をうみ、上値の重い展開が続いている。また、参院真っ最中の7月中旬には米企業の4〜6月期決算の発表があり、決算数字に左右されるパターンを迎え、すぐ、日本企業の第1四半期決算の発表が続く・。

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◆27日付の日経新聞に東芝(6502)の米原発受注報道があり、東芝を先頭に原子力関連株は高値波乱の商状となった。「2012年前後が原子力発電の建設ラッシュ」との認識にあるが、短期資金の大挙流入で目先天井打ちリスクが高まった。筆者年間注目株の東芝プラシス(1983)をはじめ中長期的なテーマ関連銘柄として、注目されているわけだが、一気に「明るくなった」からといって皆と一緒に飛びつくことはない。「アカルイ平家ハホロビル」だ。●岡野バルブ(6492・東2)、●トウアバルブ(6466・東2)はともに原子力バルブ及びメンテナンスを手がけており、原子力売上げ比率は7割、5割前後と群を抜く。高値波乱期入りの可能性はあるが、中長期的には、業績拡大が株価を押し上げることになろう。●好業績を得た原子力関連株・木村化工機(6378)は、かつての単なる原発関連思惑株とは違った上昇基調を描く力を持った企業として押し目買いで臨みたい。

◆交換レンズ専業の本欄注目株タムロン(7740)がこの日3820円まで買われ、年初来高値を更新。2年前の1対2の株式分割落ち分を埋めきった。デジタル一眼レフの普及が急で、買い替え需要も予想以上に強い。採算の良い自社開発交換レンズも好調に推移している。今3月期連結業績予想の増額修正を催促する相場となってきたようだ。●チノー(6850)は温度制御機器が主力の計測器メーカー。5月15日に二番底を形成した後、7週連続週足陽線で昨年1月高値挑戦する格好となっている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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