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2012/08/17

◆8月第3週末、日経平均は前日比69円(0.77%)高の9162円と続伸。5月2日以来3カ月半ぶり高値水準に戻してきた。そして、前日回復した200日移動平均線へのプラスかい離幅を拡大した。米国経済の底堅さを示す好経済指標が相次ぎ、欧州ではメルケル・ドイツ首相が単一通貨ユーロの防衛で欧州中央銀行(ECB)との協調姿勢を示したことから円売りユーロ買いが進み、日米金利差の拡大を手掛かりに円売りドル買いも広がり、東京外為市場でも円は対ドルで3日続落した。欧米株は上昇し、東京市場でも買いが先行、日経平均は寄り付きで9000円台を回復。後場は9100円台後半でのもみ合いとなった。全33業種中27業種が上げ、6業種が下げるにとどまった。鉄鋼、海運、非鉄金属や金融関連、機械、電気機器など輸出関連など景気敏感セクターが上げ幅を拡大する一方、食料品、小売などここまで堅調展開が続いてきた内需セクターは利益確定売りや乗り換え売りに下げ、あるいは、値上がり率下位にとどまった。規模別株価指数では、大型株指数が1.01%高し、中型の0.69%、小型株指数0.68%高に対し3日連続で勝った。

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◆前日に、5月以来の上値ネックラインとなっていた1万1000円台を一気にクリアしたのはファンコミ(2461)だが、年初来13週、26週移動平均線沿いの上昇基調を刻んでおり、両移動平均線に接近した水準から拾っていこう。連日で年初来高値を更新したのは、月次売上がすこぶる好調だったことに単純に反応した買いが膨らんだだけか?当然、動きが止まったとみれば、売却。そして、次の、月次売上高好転銘柄に乗り換えるサーフィン投資家は多い。ただ、「スマホ向け広告拡大」を背景に業容拡大が期待されるファンコミやインタスペス(2122)などについては、月次売上高の数字だけで飛び乗り飛び降りするのもいいだろうが、やはり、押し目、押し目を中期「買い」していく姿勢で臨みたい。市場がようやく急拡大し始めたばかりなのだから・・。●インタスペスは出来高が極端に薄いのが難点だが、月足をみて、ようやく、09年1月の上場来安値2万4080円を基点とした上昇基調にあることが分かる程度の下値切り上げチャートを描いている。月次売上高発表をやや斜めにみて、ウォッチング指定校。●サイバー(4751)は7月高値から上値切り下げ型チャートとなっている。逆に、右肩上がりとなるまでは 打診買い以外は止したい。

◆マクドナルド(2702)は先頃、下値サポートラインとなっている200日線の2170円前後がポイントだとしつつも、2170円台は「売り」と記した。が、きょうは2200円台まで急浮上。やはり、2170円台は「買い」だろうとの思いも広がる・・。200日線や52週線、12カ月線はやはり頑固な下値サポートラインだろう。月足が上昇基調にあることを背景に、週足や日足が下支えしていくか?なおウォッチングを続けよう。■日清粉G(2002)は09年秋から長期下落基調が続く。きょうも日経紙が「米の干ばつ・ロシア不作」、「穀物価格の高騰が国内に波及してきた」と報じた。同社には追い風となるのだが、右肩下がりのチャートが反転しなければ、手が出ない、出せない。52週線を回復したが、52週線がサポートするかどうかは現時点では不明。様子見!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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