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2009/02/16

◆16日、2月第3週初めの日経平均株価は、29円23銭安の7750円23銭と小反落した。きょうで5日連続の8000円割れだ。出来高概算は15億6079万株、売買代金は1兆452億円と市場エネルギーは一段と低下、1月19日以来の低水準となった。16日は米国市場が祝日休場。ただ、17日が、公的資金を投入されたGMとクライスラーの経営再建計画の政府提出期限ということが、東京市場の上値の重しとなる可能性大か。全米自動車労組(UAW)との交渉が難航していると伝えられており、17日の東京市場でも警戒心が強まる場面もありそう。

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◆売買代金の低迷は、日経平均の8000円割れ、NYダウの8000ドル割れが続くなか、リスクをとる投資家の姿が見えなくなったことであり、<日経平均は昨年10月のバブル後最安値に対する二番底を形成できないまま、上値が切り下がるトレンド>にあっては当然のこと。背景には、世界不況が広がるなか、企業業績が大きく落ち込んでおり、まだ、上向く気配がないことがある。■落ちるところまで落ちれば、後は、上がるしかないのだが、まだ、そこまで落ち込んでいないということのようだ!?もっとも、個別銘柄では、長期低落が続いた銘柄の上昇基調転換は「買い」であり、当欄は、基本銘柄として、ここから個別銘柄もしくはグループ銘柄をピックアップしてきた。主力株を本格推奨できるのは、日経平均が上昇基調に転じる方向にあると判明した後でも遅くない。

◆12日に紹介した企業向けにネットワークのセキュリティーサービスを開発・運用サービスするバリオセキュア(3809)は6日に戻り高値8万1400円を付けたが、1月14日の高値8万1800円に対する二番天井となった格好で直近4日続落。出来高も100株割れと再び沈んでしまった。6万2000円水準にある75日移動平均線前後で下げ止まり、モミ合う展開となった場合、様子をみつつ紹介していこうと思う。が、きょうの日足は「安値圏で下ヒゲの長い小幅陰線」となり、大きく底割れすることはないとのサインと読めたが、さてどうか。

◆また、先に紹介した航空測量サービス大手のパスコ(9232)も1月19日の戻り高値に対し、10日には135円まで下げたものの26週線が下支えし、日足ベースの一目均衡表の「雲」と呼ばれる抵抗帯上限も下値に控えている。ちなみに、週足ベースの「雲」は180円以上にあり、ここ4週間は基準線を下値サポートラインとしている。4−12月期の各四半期連結経常利益は期初計画を上回って推移してきた。

◆こだわり銘柄のひとつに羽田空港国際化関連株のひとつ三愛石(8097)がある。同社は石油製品卸大手で、羽田空港の燃料供給を独占している。羽田空港の国際空港化が進展しつつあるなか、メリットある銘柄として、京浜急行(9006)、京成(9009)などとともに昨秋から年初にかけ人気化。その後、電鉄2社株が安値圏に沈むなど軟調展開が続くなかで、個人投資家好みの思惑株として定評ある同社株はなぜか失速することなく上昇基調を継続、6日の戻り高値413円突破となれば一段上を臨む展開となってきたとみてよい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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