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2009/04/07

◆朝、花びらが舞い散る景色のなか桜並木を進み最寄駅に向かった。夕方の帰り道は、白い花びらのじゅうたんの上を自転車で走ることになりそうだ。もっとも華やかな季節感のなか、7日の東京市場では、日経平均株価が前日比25円08銭安の8832円85銭と小幅ながら5日ぶりに反落した。6日の米国市場でNYダウが引けにかけ下げ幅を縮小したものの5日ぶりに小反落したことや6日の東京市場での投資指標に過熱感があったことから利益確定売りに押された。

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◆3月安値から5週目となった今週、高値警戒を示す指標が増えている。前日の日経平均の25日移動平均線に対するプラスかい離幅は12.0%となり、3月27日の12.8%に次ぐ大きさとなっていた。騰落レシオ(25日平均)は3月26日に120%台に乗せた後、2日に126.74%、きょうも126.79%となるなど、「一般的に120%以上は買われすぎ、70%以下は売られすぎと判断することができる」といわれるなか120%台水準での動きが続いており、ひと噴きあれば、130%以上に乗せる格好となっている。もっとも、以前も記したが、2008年10月10日の54.4%というひどい水準、相場からの反騰だけに杓子定規に当てはめると間違う可能性もあるが・・。25日線とのかい離を重ねれば、相場はもう少し立ち止まり、指数やかい離が落ち着くのを待ってもよいとみる。が、9000円に一回はタッチしなくてはいけない理由がある? 

◆東芝プラント(1983)が100円高の981円ストップ高となった。6日夕方、前09年3月期連結業績予想の増額修正を発表。純利益を従来予想の55億円から前の期比16%増の73億円に修正、2度目の増額修正で減益予想が一転増益見通しとなったことが買い材料となったものだ。同社株は、07年の筆者公式注目株だったが同社には悪いクセがある。期初発表時は極めて慎重すぎる予想でスタートし、期中に増額修正を発表。そして、前の期の計画超過達成や期中の増額修正を台無しにしてしまい、投資家は振り回されるというパターン。期初の慎重予想は分らなくはない。ただ、期中の増額修正とのブレが大きすぎるのだ。■株価は、02年2月安値177円を基点とした長期上昇波動にある。そして、07年8月高値後の中勢調整局面が続いているもの。昨年は1000円とび台が上値ネックラインとなっており、これをどうクリアするかがポイントだ。が、東芝(6502)が原子力事業をコアとしているうえ、原子力発電が低炭素化社会つくりに不可欠として各国で再開し、新設計画が増加していることが同社株を後押しする。

◆太陽電池関連株では日清紡(3105)が続騰した。一時、昨年10月2日以来の4ケタ回復が目前となる場面があった。しかし、太陽電池製造装置のエヌピーシー(6255)は急反落。6日に発表の09年8月期第2四半期連結決算で、純利益が前年同期比4.2倍の13億4100万円で着地した。ただ、通期純利益は、前期比65%増益の13億8000万円予想を据え置いたことから、3月30日にかけ株価が2割超上がっていたこともあり、利益確定売りに押された。08年6月に株式分割落ち後最高値6650円を付けた後、上値が切り下がる格好となっており、今年1月6日の年初来高値5350円を突破してようやく、中期上昇基調がスタートすると見て対応したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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