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2011/04/11

◆最寄駅までの桜並木は花びらが舞いはじめた。3月28日深夜に数本の小枝の先にちらほら咲き始めてから2週間がたった・・。当欄で毎年のように記してきた四国の山村の桜並木については、今年はホームページが無くなったため様子がつかめなくなった。過去の記録が一部紹介されているが、さびしい話だ。一方、何か、イヤな感じがしてしまうのは連発する高震度の余震。きょうは東日本大震災発生からちょうど1カ月となる3月11日だからというわけではないだろうが、夕方5時以降、震度4以上〜6の余震が相次いで発生した。

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◆4月第2週初め、日経平均は前週末比48円安の9719円と3日ぶりに反落し、TOPIXも3日ぶりに反落した。原油高騰が企業の原材料コストアップ要因となるうえ、円が対ドルで続伸し主力輸出関連株が反落したこと、そして、東日本大震災発生から1カ月たっても福島第1原発事故処理の朗報は乏しく、規模の大きな余震があることで不安が膨らみつつあることなどが上値を抑えた!?前週末8日には、リビア情勢、インフレ懸念にNY金先物は1オンス=1470ドル台に上昇し4日連続で過去最高値を更新した。また、NY原油先物は終値で2008年9月以来の高値を付けた。

◆既に、東電(9501)は日計り銘柄化し大にぎわいが続いている。前週6日に292円の1951年12月以来ほぼ59年ぶりに過去最安値を更新した後、前週末に続く連続ストップ高だ。最終的には、悲劇的な相場にならないと願いたいが、さてどうか・・。■ また、震災復興銘柄の象徴は1995年の阪神大震災時には特定集団が仕掛けた兼松日産農(7961)だった。●今回は津波による犠牲が極めて大きかったことから不動テトラ(1813)がその役を担いつつある。「地盤改良関連」という言葉は兼松日産農と同じだが、不動テトラは土壌汚染処理を手がけ、消波ブロックではトップだ。今12年3月期連結経常増益の会社四季報予想も後押しする低位株として、信用需給と値動きを横目にバトルが続く。昔の筆者は、こういった思惑株の1番人気銘柄は遊ぶに大好きだったのだが・・。今は、じれったくはあるがジリジリと上昇基調を刻み続ける銘柄とじっくり付き合うのが好きになっている。単純なようで、意外と単純でないのが株式投資の面白いところだ。

◆再生医療関連として中長期にわたって、深押し場面から出たいのは先に紹介したセルシード(7776)。3月の急落時に週足で「窓」を開けたことから、戻りは限定的になっている。この日は、米社との間で共同研究開発の基本契約と米国での角膜再生上皮シートの共同開発・事業化契約を締結。約1億2700万円を一時金として受領すると発表したことで大幅反騰した。が、今しばらくウォッチングを続けたい。●「節電関連」としてLED(発光ダイオード)のシグマ光機(7713)を先に紹介した。が、話はこれから・・。それまでは、テクニカル重視で臨むべきか。昨年4月高値818円を更新してからでも遅くないとみている。3月にイレギュラー安はあったが、中勢上昇基調にあり、上値を追う絵を描きつつある!●LED関連では、この日、遠藤照明(6932)が大幅高し3日連続で年初来高値を更新したが・・。●マクドナルド(2702)は2000円固めのここはじっくり様子をうかがうところ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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