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2010/01/07

◆日経平均は前日比49円安の1万681円と4日ぶりに反落した。が、TOPIXはわずかながら上げて4日続伸した。日経平均は今年初めての下げだ。昨年11月27日安値から18.9%、1715円上昇しており高値警戒感が強まった。25日平均騰落レシオは前日に127.6まで上昇し過熱圏入りを示唆していた。中国・上海総合指数を初め東アジア・太平洋市場がそろって下げに転じたことも重なり、後場、利益確定売りが増えていった。6日の米ドルはユーロに対し下落したが、対円ではドル高円安に転じた。東京外為市場でも円安で推移したが、円高への警戒感から輸出関連株の多くが下げに転じ日経平均は反落した。一方、金融、素材・資源関連株高に下支えされTOPIXは上昇した。

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◆全体はともかく、年度末と年初で様変わりの動きとなってきた。年末にかけ急騰した銘柄、セクターを売却し出遅れ感が強い銘柄、セクターに乗り換える動きが広がっているようだという。前日には、外資系証券が買い込んできた先物を売りだしたとの指摘もあった。ただ、値ごろ感や単なる乗り換えだけなら、年度末まで買われた銘柄、セクターの押し目を狙えばいい。が、ファンドなどが政策的な乗り換えを始めたとなれば、様相は変わる。その時は、押し目買いは禁止となる。残念ながら、そのあたりのことが判明するにはもう少し時間が必要だ、あすあさってのことではない。■前号で取り上げた日写印(7915)は、昨年12月24日に昨年来高値を付けた後、大納会にかけ急落し、12月の月足チャートが「大幅上ヒゲの短い陽線」となってしまった。「タッチパネル」関連株人気に乗って天井足を引いた格好となったのだ。この後、一気に高値更新に突き進む大相場となればまた話が変わるが、多くの銘柄は、戻りの途中で息切れし、長い調整時間を必要とする。

◆ミツミ(6767)が「Wii」の米12月販売好調を背景とした任天堂高を受け12月安値から38%上昇し、10週間ぶりに52週線を上抜いた。外資系証券のリポートによれば、10年末にも任天堂が次世代携帯ゲーム機を発売すると予想。ならば、ゲーム機の組立てやモジュール製品を手掛けるミツミの相場にも期待できる?●アルプス電気 (6770)が大幅高し12月下旬のモミ合いを一気に抜けた。昨年は5月にかけて戻した後は大半の時間を500円台で過ごした。きょう26週線を鮮明に上回ったのは10週間ぶりのこと。今10年3月期に赤字が減るとはいえ連続営業赤字予想で、16年ぶりの無配転落では、株価の動きが鈍かったのは当然。ただ、タッチパネル関連銘柄との切り口で、攻められないものか。中国で生産ラインを増設、需要急伸に対応するのだが・・。ここは、テクニカル面の好転だけで、(ロスカット価格を26週線前後に設定し)打診買いするか。

◆筆者期待の「丸亀製麺」展開のトリドール(3397)が4日続落。12月安値や11月に付けた直近安値に迫った。その下にあるのは昨年6月の株式分割落ち直後に付けた上場来最安値14万7100円だけだ。今しばらく、チャートが好転するのを待ちたい。ただ、判明した12月度既存店売上高は前年同月比0.0%と急落を誘った11月度の7.2%減から大幅に改善した。新店は16カ月を超えると既存店売上高に計算され始める。出店が急となったのは昨年からであり、今後既存店が増え、既存店の落ち込みは大きくなりやすくなる。が、新店舗効果で今期3月期単独業績は増額修正される可能性がある。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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