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2010/12/13

◆12月第3週初め、日経平均価は前週末比81円高の1万293円と反発、終値ベースでは5月14日以来7カ月ぶりに高水準となった。10日の海外市場では、欧州株式(ストック欧州600)が5日続伸し2年ぶり高値となり、米国株式市場では、貿易赤字の縮小や消費者信頼感指数など経済指標が予想を上回る好調だったことを背景にNYダウが11月5日の年初来高値1万1444ドルにあと34ドルに迫った。加えて、東京外為市場で円が1ドル=84円台前半に反落したことも追い風となり、輸出関連、金融関連、資源関連セクターなど幅広く物色され、TOPIX業種別株価指数は全33業種そろって上昇した。また、この日のアジア・太平洋市場は、前週に中国がインフレ懸念に対し都市銀行の預金準備率引き上げを決定したものの、上海総合指数が3%に迫る急騰したこともあり主要市場がそろって上昇した。■東京では、規模別でみると、ここまで先行してきた主力の大型株よりも出遅れの中型株を、さらに、中型株よりも小型株の水準訂正高に向かう動きが目立った。なかには、全面高を追い風に、ジーンズの事業環境は好転せず赤字幅が拡大していても、有利子負債ゼロを手掛かりにジンズメイト(7448)がストップ高し、同業のライトオン(7445)もストップ高。また、今期経常大幅黒字転換見通しも1株純資産36円台と等しい株価水準の旭テック(5606)が6円(19.3%)高の37円まで大幅続伸・・するなど「今だから・・」銘柄への物色人気も広がっている。海外勢の買い越しが続いていることも買い安心感につながっている?市場筋推計の「外資系証券の朝寄り付き前成行き注文状況」では、きょうまで9日連続の買い越した。怖いのは、年末に向け突っ走った後のこと。個別銘柄では利益確定売りも心がけたい。

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◆そんななか、当欄銘柄はボチボチ・・高。なかで、介護付き低価格有料老人ホーム「アミーユ」に加え、賃貸住宅に訪問介護を供えた老人ホーム「Cアミーユ」による業容拡大期待はメッセージ(2400)。11月後半の急騰で3年9カ月ぶり高値23万9800円を付けた後、一息ついたものの、下値はしっかりと切り上がっている。きょうの急反騰で、上値を再度うかがう格好が見え始めたか。●シロキ工業(7243)が前週末にかけての急反落から一気に切り返し、2月につけた年初来高値289円を更新した。同社株が出来高を急増させ動意付いたのは11月29日。その前の週末26日に、「主要株主である東急(9005)がアイシン(7259)に当社株1125万株を譲渡、アイシンは第3位の大株主になる。また、トヨタ(7203)にも株式を譲渡、トヨタは20.01%、1759万株強の筆頭株主となる」と発表したこと。同社は東急系の自動車部品メーカーだったが、売上高の大半がトヨタ系向けといびつな状況が続いてきた。トヨタ傘下入りで、経営効率の向上が期待されているとして、短期資金が流入してきた。そこで、「前週は思惑買いしてきた個人投資家など短期資金の買いを振るい落とした。きょうは改めて、仕掛け的な買いを入れてきた」とは、かつて、思惑銘柄しかやってこなかった?証券時代の知友の解釈。折からの、「低位材料株で一儲け」の動きが、資本が変わった200円台の銘柄に入った。しかも、チャートは2月高値突破したことで、7月安値182円を基点としたきれいな二段上げスタートの合図が描ける!ただし、買いは、ロスカット価格設定が必須。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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