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2009/10/02

◆10月最初の週末の日経平均は246円安の9731円と大幅続落。2日の米国市場でNYダウが200ドルを超える大幅続落となったことから利益確定売りなどが膨らんだ。前日に日経平均が1万円大台を割り込んでしまった失意に、NY株安の追い討ち。米景気への期待感が薄れたといわれ、輸出株をはじめ9割近い銘柄が下げ、TOPIX33業種別株価指数は全てが下げた。2日の米国市場では、ISM製造業景況指数が低下し、新規失業保険の申請件数が予想以上の増加したことから、もう一段上の相場を期待してきた市場に失望感が広がった。以前記したが、NYダウは9月23日に一時9917.99ドルまで上昇し1万ドルに急接近したものの、1万ドル達成ならず急失速。失望売りも広がり、転落が始まった!?■もっとも、例えば、2日に発表される米9月雇用統計や10月中旬前後から本格化する企業の決算発表で、景気、企業業績がダウ1万ドルを示唆するにたる極めて良好なものだった場合は、再度、1万ドル挑戦が始まる可能性は残る。が・・、投資家の期待通りいつもいくとはかぎらない。

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◆日経平均は8月31日の1万767円がザラ場年初来高値。今週は前半に13週線を割り込み、週末では9774円にある26週移動平均線を割り込んだ。これは、今年安値を付けた翌週の3月第3週以来ほぼ半年ぶりのことだ。また、日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の下限をきょう割り込んだこともあり、先行きが案じられる。では、26週線に続く次の下値ポイントは?といえば、7月13日につけた9050円となる。9000円〜1万円往来相場での日柄調整で終ればいいが・・。昨年秋あるいは今年3月から今夏にかけての世界各国市場上昇幅は大きく、日柄整理で済むとは思えない。東京の場合は、8月31日の年初来高値に対し、8月14日の1万630円と9月24日の戻り高値1万566円で日足「三尊天井」を形成している。チャートは、「逃げるが勝ち」を示唆している!

◆世界の投機マネーはドルを売って、為替市場、株式市場、商品市場などにバブルを形成してきたと言える。では、日本政府は?確かに、資本市場、自由市場に対し、厄介なことに介入したがり屋が多い。が、かつての自民党流の解決法は取らない?だからこそ、恐れずに小泉元首相が出来なかった「構造改革」を実現する可能性がある?

◆さて、好業績の小売株といえども下げた。環境関連株も下げた、アナリストが投資判断を新規「買い」としたり判断・目標株価を引き上げた銘柄などがかろうじて上昇した。明日のことは明日にしか分からない。静まり、思いを深める時がきた?厳しい状況ならこれまで何度もくぐってきたはずだ。強気してきた銘柄群のテクニカルをチェックし直し、天井打ちの気配の乏しい銘柄を材料面から見直すチャンスが到来したと期待しよう。その意味からは外れるが、よく紹介している大学発バイオベンチャーのうち、そーせい(4565)は9月16日に20万8000円の年初来高値を付け、いったん、目標達成感が広がった感がある。きょうは16万円をみて、17万100円引け。1株なら17万円の第1弾投資となるが、ここは、ウォッチングを続けて、全般状況を読みながら出番を待ちたい。ちなみに、9月25日には欧州から同社にとって好材料が届いたという。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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