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2012/03/30

◆「対戦したバッターのなかで最高のバッターは榎本さん。構えたままで見切る、ボールの見送り方が嫌だった。シュートも、スライダーもきれいに打たれてしまうので。僕は2年目にフォークを投げた。(中略)でも、一人のバッターのために新しいボールを覚えたというのは、後にも先にも榎本さんだけです」(二宮清純著「最強のプロ野球論」、講談社現代新書)と記された元大毎オリオンズ一塁手で、プロ野球史上3番目となる通算2000本安打を記録した榎本喜八(75)さんが14日に死去されたと今朝の新聞で知った。

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◆当欄では09年2月6日号で、プロ野球ファンとなるきっかけを作ってくれた同じ大毎オリオンズ・山内和弘(一弘)外野手が亡くなったことから、記事のほとんどが山内選手のことで埋まってしまった・・。榎本選手のことは、沢木耕太郎著「敗れざる者たち」(文芸春秋社・1976年6月初版)のなかの「さらば 宝石」で紹介されており、きょうの新聞やネット紹介の中に多くの引用記事が見られた。彼も王貞治氏と同様に早実の先輩である荒川博氏が打撃の師匠だ。が、バッティングは「窮める」べき目的そのものだったと、「さらば 宝石」は記した。結果、この日の記事のほとんどに彼の「奇行」が書かれていた。しかし、筆者より9歳年上であり、山村の中学生だった私が大好きな大毎オリオンズの「ミサイル打線」の主軸一人であり、「安打製造機」と呼ばれた彼にあこがれるのも当然だった。「さらば 宝石」では、「彼が追い求めているのは、ヒットの中のヒット、完璧なヒットいう幻かもしれない」と記されたが、彼の行為が奇行と見られたのは、その研ぎ澄まされた感覚をあくまでも磨こうとする姿が、常人には理解できなかった結果なのであろう。そして、天に昇っても、バットを構えて理想の打撃を窮め続けるのであろう・・。

◆さて、3月最後の東京市場で日経平均は前日比31円安の1万83円と3日続落。29日も米国景気回復期待は後退、欧州ではギリシャは再度債務再編に迫られるとの格付け会社の示唆があり、欧米株は3日続落。そして、円が3日ぶりに反発したことから主力大型株を先頭に利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢となり、終日マイナス圏で推移した。ただ、3月の「月足」は3カ月連続陽線であり、超長期線の24カ月を前月に続き上回った。そんななかも種は引き続き、値上がりか値下がり率下位に踏みとどまるか健闘している。ただ、欧州はなお債務問題がリスクとなりそうだが、米国景気の減速感が言われるなかも、NYダウはなお上昇基調を維持し続けている。円安に動き、輸出関連の主力セクターの人気が復活した時、当欄注目の内需関連株は利益確定売りに急反落する場面があることを前提として、中・長期チャートが上昇基調にある間はなお、押し目や上値ポイント突破から攻めていきたい。

◆2200円にあと3円と迫ったマクドナルド(2702)、トリドール(3397)、ニチイ学館(9792)に加え、06年1月以来の4200円台まで復活してきたコスモス薬品(3349)、カワチ薬品(2664)は地方銘柄ゆえの割安放置銘柄であり当欄おなじみの銘柄に加え、この日、09年1月以来の3500円台乗せとなったファミリーM(8028)もピックアップ、ウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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