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2006/11/01

◆決算発表が本格化している。つれて、「発表された決算動向と株価水準をにらんだ短期資金中心のその日暮らしの相場」が続いている。好決算や業績増額修正を発表した銘柄といえども、直近まで買われた銘柄は好材料出尽くし感による売りや利益確定売りに反落。一方、長く軟調展開が続く銘柄には見直し買いが先行する(ただし、直近のように模様眺め気分の強い相場が続くなかでは、買われたものの上値抵抗ラインや移動平均線などにぶつかった後、下げに転じる銘柄が多くなり、戻り売りを浴びるパターンが多いことに留意したい)。逆に、業績悪や減額修正を発表しても、長期下落銘柄には売り方の買い戻しなどが優勢になり反発に転じるものがある。この日の武富士(8564)など消費者金融株がそうだ。いずれにしても、<株価を決定するのは、価値(企業の成長=1株利益の増加)、需給、そして人気>だ。31日は米国景気の後退懸念がドル売りにつながり、1ドル=116円台と円高に転じたため、輸出株が下落し(銀行株などの反発にTOPIX指数は4日ぶりにプラスに転じた)株式市場は小幅な動きにとどまった。これは、景気後退・減速=企業業績の低迷・減益すなわち「価値」の低下懸念に繋がるためだ。

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◆「需給」はといえば、今人気を集めている東都水産(8038)や丸善(8236)のように以前から特定グループが何度も介入するような銘柄は、思惑や株式需給の良さだけで、間欠泉のように突然激しく吹き上げる場合がある。●例えば、以前、日航(9202)を売却した糸山英太郎氏がここまで60億円を投資し7%、150万株集めたテレビ東京(9411)。会社側との話し合いはなくにらみ合いが続いており、200万株、あるいは「筆頭株主の700万株を超えて勝ってもよい」と同氏はホームペイジで記している。

◆一方、「価値」はといえば、前号で記した島津製(7701)や日写真印刷(7915)のように、海外投資家により長期にわたり買い続けられ、不動株が減少しつつ長期上昇トレンドを刻み続ける銘柄ある。そのほとんどは、企業「価値」が増大し続けている。本欄は、このタイプの銘柄を見つけ投資家に勧めたいために連載を続けているといえる。もちろん、ここまで、まったく逆の結果しか生んでいない新興市場のバイオベンチャー株などもあり自らの非力さを痛感することは多い。筆者が03年秋から長期「買い」推奨した新興プラン(6379・東2)は本欄常連銘柄となり、結果、2年半かけて大成功したものだが、会社側が業績を大きく伸ばしてくれたからに他ならない。◆07年5月から外国企業の日本株M&Aに株式交換方式が解禁される。経団連は外資によるM&A(合併・買収)を懸念し、「三角合併」にさまざまな高いハードルやルールを用意しようとしている。企業はといえば、企業価値を高めるため「事業の選択と集中」を狙って子会社群や事業を切り離し、買収を急ぐことになる。来春にむかい一段と合併や買収の思惑に引かれて市場「人気」を得る銘柄が増えることになる。

◆本欄中長期強気銘柄の東芝プラシス(1983)が31日、07年3月期中間期と通期予想の大幅増額修正を発表した。株価は200日線を5カ月ぶりに上抜き、一時5月水準まで戻した。東芝の原子力事業の拡大に伴う収益寄与が期待される。また、日立プラ(1970)も6月以降の保ち合いが煮詰まっており、上放れが期待される。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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