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2006/03/28

◆自由が丘の緑道の桜が満開になった。都立大駅から我が家に続く緑道の桜並木も満開だ。が、さっそく、今夜にも雨が降るという!実質新年度入りの東京市場は配当権利取りの買いから一転、権利確定した投資家の売りが先行した。市場は28日の米FOMC(米連邦公開市場委員会)後の15回目の短期金利0.25%引き上げは当然視しているが、「声明文の中身を見てみたい」と様子見気分の強い展開となった。薄商いながら平均株価は77円前後といわれる配当など権利落ち分の下げを埋めて40円高した。ただ、値下がり銘柄数が多く、ソフトバンクや値がさハイテク株の上昇に支えられた感がある。

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◆平均株価の日足は75日移動平均線に下支えされ2月の高値圏を越えようとしている。1万6700円台が心理的な重荷となっているが、上値を取り払えばすっきりした気持ちで上値追いが始まるかもしれない。「桜が散る頃にはTOPIXは2月高値を更新する」との外資系証券ストラテジストの声が聞かれる。昨秋、本欄は4月に「平均株価は1万7400円という計算がある」としたが、チャートを見る限りそう思える。あとは、20億株割れが当たり前となった出来高で、どこまで上値にトライできるかとの疑問を振りほどくだけの手掛かり材料が欲しいところだ。引き続き本欄市場体温計4銘柄の動きに注目したい。■また、総合通信事業会社?といわれる格好のソフトバンク(9984)が昨年12月大納会の分割落ち後高値5220円から3月17日の落ち後最安値2960円まで43%下落した。その後は3000円を下値サポートラインとし日柄調整を重ねている。信用売り残株数2346万株に対し買い残は7690万株(3月17日現在)で信用倍率は3.23倍。信用買い残株数の多さが少々重荷となるが、個人投資家の「買い意欲度」を計る市場体温計銘柄としてここから注目する。

◆先週から紹介し始めたのは「GABAいりおいしい低塩しょうゆ」を表示することを厚生労働省から許可された焼津水産(2812)。今朝1565円と39円安で寄り付いたが終値では1606円と続伸し1600円台を守った。足元1株利益の低さを気にする向きもあろうが、飛びつき買いは控えて、まずは首都圏で先行販売したこのしょうゆの売れ行き動向判明を待ちたい。■昨日某Webサイトで焼津水産とともに注目株としたのは日本ハム(2282)。株価は02年をボトムに中期上昇基調。中期買い推奨局面とした。業績が今3月期トントンの経常損益をボトムに急回復が予想される。背景は今期まで実施した合理化効果が表面化し始めたこと。きのう逆線となっている移動平均線の一番上にある200日線を上抜いた。週明けには25日線が75日線を上抜くゴールデンクロスを示現。中期買いを示唆する。同業他社は揃って経常赤字に転落するなかトントンで踏みとどまった底力は、環境が順風に変わった時一気に同業他社を突き放す力に変わる。■貴金属・非鉄市況が強い。金・ニッケル市況高では住友鉱(5713)!チタンは東邦チタ(5727・2部)、住友チタ(5726)がチタンインゴット増産競争を展開するが、世界の高品質金属チタン生産能力増強は需要増に対し遅れ気味。価格上昇が収益を押し上げる。業績拡大を買う相場は終わりそうにない。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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