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2010/06/01

◆月は改まり6月1日。日経平均は前日比56円安の9711円と戻り売りに5日ぶりに反落した。5月31日の米英株式・商品先物市場が祭日休場となり、売買シェア65%前後を占める海外勢の動きが極端に縮小したうえ、寄り付きまもなく日経平均先物で外資系証券による大量の誤発注があり、日経平均はこの日の天底を寄り付き後1分間で付け、終日、9700円を挟む小幅往来で軟調に終始した。「6月の花嫁」は何処に?

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◆各国政府に広がりつつあるユーロに対する懸念が後退するには相当な時間と痛みが必要となりそうだ。きょうはアルゼンチンの債務再評価に絡み現地での株安を誘った。また、終盤にはフランスも問題視され始めたとの報道もあった。世界景気の持続的回復に懸念が付きまとうとあって、各国金融・資本市場の混乱が収まるのも時間が必要。世界の株式市場を覆う雲が晴れて、夏空になるのは当分先のこと?■中国株式市場のもたつきも懸念材料。しかし、中長期的には成長途上である人口大国の国の強さが当分は先行きを楽観視させる。で、日本は?鳩山首相が一人芝居でこけて、民主党政権への国民の期待と支持は霧消。政党政治に未来がないような政党分散。円安要因との声も聞かれ始めた。日本丸の行き先は若い人に聞くしかない・・。

◆日経平均終値ベースで25日に年初来安値を付けた後、前日まで4連騰した。しかし、さらに上値を追うには、景気、企業業績がそれなりに順調といえる水準であるうえ、海外市場高の追い風が不可欠。債務不安が各国に拡散していくなか、25日安値から連日で上値を追えるほど相場のバックグランドは強くない。当欄注目の後発薬関連株もまた、中期上昇トレンドラインへの調整を待つことも必要。●メディカルコスメのDrシーラボ(4924)が続伸。前週末の13週移動平均線回復に続き、6週線も回復。昨年2月に付けた13万9100円を08年10月安値13万5700円に対する二番底とし、26週移動平均線を下値サポートラインとした中勢上昇基調が続いている。スキンケア化粧品の好調が背景。機能的でリーズナブルな化粧品需要は堅調に推移しているという。同社は、昨年1月末のリニュアル品がマーケティングの奏功もあってシニア層の支持を得て通販登録会員数が順調に拡大中だという。株価は、26週線との上方かい離がやや大きくなっており、調整を待ちたい。ただ、今10年7月期連結業績予想は、前期比19%増収、39%経常増益といずれも過去最高を更新する連続大幅増収増益見通しで、予想PERは15倍台にとどまる。高値更新が示現しても不思議はない。まずウォッチングを開始しよう。●雪国まいたけ(1378)は31日に550円台を付けたが、4月以来550円台が上値関門となっている。しかし、先にも記したように、前2010年3月期連結経常利益は4倍弱増の20億円と99年3月期に肉薄。続く、今11年3月期経常利益予想は前期比3割増の26億円と過去最高を3割上回って更新する予想で、1株利益は40円と急伸。予想PERは13倍台にとどまる。中国新工場の奏功が寄与してきたのだ。従来のそこそこ増益といったイメージを忘れて、新たな成長期入りとみて、突っ込み場面を待ち受けたい。●東芝プラ(1983)も頑強だ。かつてでは考えにくい底堅い動きだ。が、ここは上値買いは見送ろう。200円高した場合は上放れともいえるが、突っ込みを待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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