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2009/11/18

◆日経平均は前日比53円安の9676円と続落、TOPIXは6日続落となった。17日の米国株は3日続伸。10月の鉱工業生産指数は予想を下回る伸びにとどまったものの、市場は、超低金利政策のもと、過剰流動性が後押ししバブル的ともいえる相場と化しつつあり、NY原油先物、金先物などが続伸。関連銘柄が好伸した。金価格は今月に入り下げたのはわずか1日だけで、連日の過去最高値更新となっている。NYダウは30ドル高の1万437ドル引けとなり、終値ベースで13カ月ぶり高値となった。■しかし、東京市場は米国株高にまるで反応しなくなっている。この日は、アジア・太平洋7市場中で、日、香港、シンガポールの3市場が朝高も引けにかけ下げ幅を拡大する展開となった。日経平均の今年の高値は民主党が総選挙で大勝した翌日の8月31日に付けた1万767円。しかし、今や鳩山政権に対する政策懸念が高まり、金融機関から事業会社まで相次ぐ大型資本調達の発表で株主価値の希薄化や需給悪化が懸念され、景気の二番底懸念も市場を縛る・・。■外からは、日本株投資の理由が見つからないとの声が聞かれるという。財政赤字拡大や内需低迷、アジア企業との競争激化による魅力低下、日本株の投資コストの高さも距離を置く要因との指摘があるという。「買いはより遅く、売りはより早く」の姿勢で、信用の買い持ちは避けるしか身を守るすべはないか?

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◆東芝(6502)が反発した。それはそうであろう。10月に付けた年初来高値572円から一本調子の下げで、この日の安値453円まで21%下げたのだから、買い戻しなどで少しは反発しよう。10月9日の直近安値431円を割り込まない限り、あるいは26週移動平均線や52週線で踏みとどまる限り、上昇基調は変わらないとみて、ウォッチングを継続しよう。

◆前号紹介の精密モーター大手の日電産(6594)、地味系だが加工食品卸の大手である加藤産業(9869)だが、日電産が5日ぶりに小反発、加藤産は5日続伸し一時1620円を付け、8月31日と10月28日に付けた年初来高値1630円に急接近した。加藤産は1年以上かけて、26週移動平均線沿いに下値をじっくり暖めてきた買いエネルギーが発散されるか、引き続き、地味に下値を押し上げていくのか、引き続き高値更新後の挑戦を頭に描きつつ打診買いのタイミングを計りたい。

◆当欄注目の介護付き有料老人ホーム「アミーユ」を運営するメッセージ(2400)が下値サポートライン26週線に急接近してきた。収益力の高さ、PER割安感そして、民主党政策を背景に引き続き高成長が予想されるここは、26週線が下支えするかをウォッチングしよう。今春と同様に26週線が下値をサポートするとなれば、打診買いを試みたい。一方、26週線を割り込むようだと、「買いは遅く」の姿勢で臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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