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2008/07/22

◆22日のアジア・太平洋15市場星取表は5勝10敗だった。特に、東アジア5市場中で上げたのは東証1部市場の日経平均株価(とTOPIX)のみだった。3連休明けの東証第1部市場は、TOPIX33業種別株価指数がすべて上昇し、日経平均株価も指数採用225銘柄中210銘柄が上げ、1万3000円台を回復した。が、東証2部が下げ、ジャスダック平均以外の2新興市場も下げた。日経平均は後場、先物主導で一段と上げ幅を拡大し、高値引けとなった。が、翌日につながるかは疑問。22日の米国株の結果次第?■その米国株は懸念されていた金融関連決算が「大幅減益ながら、市場予想は上回った。金融不安の懸念が後退した」といって買われ、堅調だった。が、この考えはいかがなものか!?<単に、直近大きく下げていたことから、売り方は一息つき、結果、買い戻しなどが優勢になっただけではないか>。というのは、「アナリストが悲観の極みで打ち出した弱気の決算予想を上回った」といっても、その有効期間はそれほど長くはなさそうだ。唯一、これから決算を発表する企業が、「強めの市場予想をも上回るすこぶる好調な結果を示し続けるときのみ、堅調な展開が期待できる」、あるいは、「3月安値から5月戻り高値まで、過度な金融懸念のゆり戻し相場があった」ように、今回もあるかも知れない。政府による公的資金の投入、住宅価格の下落基調の終焉などがあれば・・。

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◆日経平均(及び多くの個別銘柄)が6月6日の高値1万4601円から前週17日安値1万2671円まで大きく下げてきた。もちろん、「欠ければ、満つる」、「満つれば、欠ける」の兜町格言がある。自律反発があって当然だ。もし、今日の相場の延長戦が続くとなれば、ここまでの全般軟調局面で、好展開となっていた当欄推奨の「不人気、好業績、割安、好チャート株」は、逆に、利益確定売りの対象になりやすくなる。●TAIYO(6252・東2)は18日発表の4〜6月期(1Q)連結業績が、減収大幅経常減益となったことから、200円とび台に急反落した。7月4日の上場来高値298円から大転落だ。もっとも、第2第四半期(7〜9月)は、1Qに不振だった自動車向けが大幅に回復する見通しにあり、通期業績予想は従来予想を据え置いている。大きく買われた反動で、200円割れも想定せざるを得なくなったが、調整はあっても当然と受け取り、買い場を探したい。●あさひ(3333)、エレコム(6750・ジャス)がこの日、年初来高値更新後に下げに転じた。が、中勢強気は据え置き。チャートをチェックしつつ様子見したい。

◆主力組ではNTT(9432)、JR東日本(9022)の反発は明日に期待をつなぐ。●昭シェル石油(5002)は、先に石油卸事業に続く新事業とし太陽電池事業への大規模参入を発表。当欄紹介銘柄とした。が、当面業績は原油価格に左右される。日足ベースで25日、75日、200日の各移動平均線が1150円水準に収斂(しゅうれん)してきた、上に放れる日はそう遠くない?◆株価のクセは悪いが、9日に75日線が200日線を上抜く中長期線のゴールデンクロス(GC)を示現したトピー工(7231)、●同じGCが来週にも示現する見通しにある日カーボン(5302)、●同8月上旬にGCが示現見通しの古河電工(5801)・・等、好チャートに注目する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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