2012/11/20
◆19日の欧州株は5日ぶりに急反騰した。米国株は続急騰した。欧州では20日のユーロ財務相会合で、ギリシャ向け金融支援策がまとまるとの観測が広がったと言い、米国では前週末のオバマ大頭領と民・共両党議会指導部との協議後、「財政の崖」の回避に向けた議論が進むとの期待とアップルが強気な見方を発表するなど好調な企業業績を背景に買いが膨らんだ。で、東京は?日経平均は前日比10円安の9142円と小幅ながら5日ぶりに反落した。
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◆選挙対策であろうが、デフレ脱却にむけ、自民党は政権公約に「日銀法改正の検討」を掲げ、「大胆な金融緩和」を訴えるらしい。かつての民主党と同じ結果となる?いやいや、正反対の好結果につながって欲しいものだ。しかし、またもや、華やかそうなパフォーマンスはみせたものの、政治リーダーとしての見識も能力もない・・、では寂しすぎる。■20日、白川方明日銀総裁は、「目指すべき物価上昇率として安倍総裁が言及した3%は現実的ではない。経済に対する悪影響が大きい」などと記者会見で語ったという。政治家は理想を語るのは当然であり、とほうもない夢があったほうがよい。ただし、生のままで理想、夢を世で実現できることはない。民主党が鍛錬しないまま実現させよう?としたマニュフェストは現実離れした生のままの「絵に描いた餅」でしかなかった。それでも、「小泉改革」反対に転じた選挙民は大量に釣れた。今回は、第3の集団がどこまで勢力を拡大するかが、最大の焦点となりそうだ。が、主義主張などないに等しく、時とともにころころ変わるのはこの国の国民性!「選挙は水もの」というが、選挙風はどちらに吹く?
◆当欄銘柄も再チェックし取捨選択を行なう必要が生じている。そんななか、●東芝プラ(1983)は珍しくも、6月安値809円からすなおに上値追いが続いている。この日高値が1152円と昨年2月東日本大震災前から1年9カ月ぶり高値となった。先に記したように、07年8月以降、1200〜1300円台は厚い上値岩盤となってきた。ここで、「買い」とは言いにくく、「ウォチング」としたが、全般波乱時に1000円とび央に下げた場合いは拾いたい。●知友アナリストはウォッチング銘柄としてデリカフーズ(3392)。東証2部を取り上げてきた。株価は6月の分割後安値609円から25日線上に9月まで進み、9月後半から上昇カーブを描き、今月1日に1000円ちょうどの分割落ち後高値を記録。調整に入り、25日線沿いの上昇波動を継続できるか、もう一段下を見に行くのか分岐点にある。ただ、出来高は薄く、どのような底入れ場面を描くのか見てから、行動に出るべきか。その間に、筆者も企業チェックを行なっておこう。