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2006/08/18

◆日経平均週足は540円の長大陽線を引き、5月第2週以来の26週移動平均線プラス・カイ離を回復した。前日は新日鉄(5401)の高値更新エネルギーをみて、少々はしゃぎすぎたきらいがあったが、きょうは着実な歩みといった感じで、来週に期待を持たす相場となった。17日に米国株が4日続伸したことで背中を押してもらった感じ。米国株高の背景は、<原油先物価格の70ドル台ちょうどまでの下落と、非鉄・貴金属、穀物価格の続落基調。利上げの停止観測気配の強張り。加えて、ハイテク企業(HP)の好決算、北米半導体製造装置BBレシオの6カ月連続1.0超え>に楽観論が強まったことだ。が、日本固有の強い相場を早めにスタートさせたとも言えよう。先に唱えていた10月下旬相場スタート説の根底にあるのは、「企業は中間決算を発表すると同時に通期業績予想の増額修正を相次ぎ発表する」、そして、「相場は中期上昇第2波動入りする」というもの。それが、2カ月強早く現れたのだ。大型の公募増資や転換社債発行は限られ需給悪化は止まっている。むしろ、今週一気に切り返し1日の年初来高値61.3万円に急接近したNTT(9432)のように「信用買い残が低レベル」あるいは「売り長状態にある」銘柄は多い。何よりも「チャート」パターンが抜群にいい格好をしてきたのだ。

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◆来週は、新日鉄、NTT、みずほFG(8411)などが主力株となろう。

◆日写真印(7915)が上場来初めて5000円台に乗せた。5月に4720円の高値をつけたあと調整期入り。先週、ボックスを上抜き、今週一段高した。@この間、下値をガードしたのは26週線。A2000年3月期1株益は実質30円から利益は急拡大、今期は224.3円(実質199円)に膨らむ。Bもともと多色印刷技術に強みを持ち、表面処理加工印刷が伸長、Cここまで長期間拾い続けたのは海外投資家(05年3月末12.1%が06年3月末17.4%)。■ここまで何度となく登場してきた島津製(7701)。浜松ホト(6965)もこれに似たパターンで上昇、発展途上にある。●本欄が株価5倍化期待で強気に中長期推奨している半導体商社イノテック(9880・ジャス)もそうだ。イノテックは「5月につけた1527円の2001年5月以来の高値から長い調整に入ってしまった」とのみかたがある。03年12月安値420円からここまで来たし、昨年12月以降5月にかけ上げっぷりが強引だったのだから、その後の調整が長引いてもふしぎない。ただ、その間もおおむね26週線が、そして急落場面では52週線が下支えし下値切り上げパターンを継続。三角保ち合いが徐々に煮詰まりつつあることに着目したい!

◆総合婦人衣料規格・販売のルシアン(8027・大)は低位思惑株として人気。6月6日ならびに7月27日に年初来安値180円を付けたところでW底打ち。PBR1倍ちょうど、加えて今3月期は配当金を1円増配の年4円配当へ引き上げるとのささやきがった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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