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2006/01/10

◆抜け出せない社用があり、本欄送信が大きくずれ込んでしまったが、全般急落となったこともあり、打ち込みを開始した。昨年の業種別値上がり率ランキングでトップとなった不動産セクターについては、昨年大納会の本欄でいったん「買い見送り」とした。翌31日付けの日経新聞による不動産融資監視報道が引き金となり、12月30日以降6日連続で日足陰線を刻み、年明けから4日続落である。引き続き今週末の動向に留意し、年明け第3週目となる来週の動きに注目したい。12月29日の不動産株指数ザラバ高値1745ポイントが中勢天井となるか見極めるにもう少し時間が必要だ。もっとも、全般下げ急ぎの動きは、かねてからの高値警戒感が、火を噴いただけとみている。きっかけは信用取引にかかる金利引き上げが一部証券会社で実施されたことや来週から信用取引規制が強化されるとの見方が広がったこと。そして、1ドル=114円台に進んだ円高ドル安が自動車、ハイテク株利食い売りにつながった。9日の米国株はNYダウが1万1000ドルに乗せたが、日本株のADR(米預託証券)は高安まちまちとなった。また、三井住友FG(8316)が最大6200億円規模の資本増強策を公表したことも不動産株とともに内需株人気を支えてきた銀行株だけに売りの引き金となり、全般売り人気を誘った。年明けてからの相場続落には注意してきたが、いったん調整を歓迎し、相場を読むことも重要ということか。

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◆きょうは、携帯電話関連からようやく飛び出し大幅高で分割落ち後の高値を更新したかねてからの注目株インデックス(4835・ジャス)や高値調整にあるコネクト(3736・マザ)に続く中期注目株・テレパーク(3738)を紹介する。同社は三井物産系の携帯電話販売会社。かつて名を馳せた光通信(9435)が事業を撤退して久しいが、かわって同社が今3月期末国内携帯電話販売シェア7%台乗せし国内首位。M&Aなどの実施による2ケタ台乗せが視野に入ってきた。なぜ、携帯か?携帯電話市場は既に成熟市場といわれる。が、今年4月から携帯・移動端末向けに「ワンセグ」(地上波デジタル放送の13セグメント中の1セグメントを使って放送すること)が始まり、11月からはナンバーポータビリティー(通信業者を変えた場合も同じ電話番号を継続使用することが可能となる制度)がスタート・・と携帯市場は再活性化しようとしている。今期末配当は記念配当を実施した前期比実質6000円増の5250円を予定。株価は12月29日に40万4000円の分割落ち後高値をつけた後、一服している。11月に実施した1対2の株式分割の新株が市場に出回りはじめ需給が緩むことが背景。が、それも終了はそう遠くない。来2007年3月期の収益の伸びは直近までの2ケタ増収2ケタ経常増益ペースはやや鈍化する見込みだが順調見通しにあり、M&Aによる一段のスケールアップも見込める。25日移動平均線の34万1680円を当面の下値ラインと想定して、ここから中期買いを始めたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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