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2008/01/07

◆インド・センセックス30が連日で過去最高を更新、中国・上海総合指数も11月下旬から12月上旬にかけての5000ポイント割れ場面を脱し5500ポイントに接近と新興国の強さを見せている。一方、前週末の大発会で7年ぶりに下落、大コケした日本株は週明けのこの日も、4日発表の米雇用統計を失望した欧米株売りと円高ドル安進行を背景に見切売りを浴びた。日経平均株価は一時200円超下落し1万4500円割れ。

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◆日経平均株価は、昨年12月27日から4日続落。先が見えにくい展開が続いている。そして、反発気運はまるで見えてこない。投資家の警戒感は一段と強まる。さて、先週、米アイオワ州で始まった大統領選の予備選で、民主党ではクリントン上院議員が3位に破れ、当初無名だったオバマ上院議員がトップ・・の結果。ゴールは11月4日の長丁場の大統領選だが、民主・共和党とも8日のニューハンプシャー州の予備選から2月のスーパーチューズデイまでにほぼ両党とも決着がつきそうな格好だが、さてどうか。予想外の両党候補となれば、いったん、米国株式市場はマイナス評価をつけるそうだ。

◆日本では、中小企業金融の信用収縮を懸念する声がある。資金需要が増加する3月末にかけ要注意という。で、注目すべきは昨年12月の中小企業向け貸し出し計数が発表される1月末前後のマーケットの動き。外資系証券では、「貸し出し減少傾向の加速が確認されなくても、1〜3月期に向けて中小企業金融のひっ迫度合いは強まろう。ミニ信用収縮に備える局面が近づいてきた」という。建設、消費・サービス・・など目も当てられない状況から、消費・サービス業界の再編の動きは急となる?といっても、注目の家電量販店関連株も全般の流れに抗しきれず、年末年始に急落し下値模索の展開。下値が固まるまで上新電(8173)、ケーズHD(8282)とも様子をうかがいたい。

◆一方、厳しいのは、海運株。この日、東証業種別株価指数で値下がり率トップとなり、大発会に続く上位となった。大きく上昇してきたバルチック指数が一転下げに転じており、前年相場を牽引した海運株に疲労感は強い。<相場の流れが大反転した場合、それまで相場を牽引してきたセクターや銘柄ほどその倒れ方、下げ方は厳しくなる>といわれる。今年は海運株が上位の一角を占める可能性が高そうだ。戻り売りセクターとして注目したい。

◆大納会号で紹介の日サーボ(6585)が、15円高の944円と反発。12月中旬以降の950円を挟んだ小幅往来と頑強だ。日立から日本電産(6594)傘下入り後たちまち黒字展開した流れは、相場環境好転ならば、一段上を目指す動きと期待される。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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