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2011/01/17

◆オーストラリア北東部を襲った昨年末からの記録的な大雨に、クインズランド州首都の美しい街ブリスベンなどが洪水被害を受けた。が、ようやく、下火になりなりつつあるという。「日本の川は滝のようだ」とはゆったりとした川の流れが大半の外国人が評した言葉だ。しかし、オーストラリアは大半がブッシュだけの見渡す限りの平原が広がるばかり。あちこちで牛や羊が放し飼いにされており、いったん、大雨となれば、海と同じ風景が果てしなく続くから、おぼれてしまった牛や羊の死体が累々・・。筆者の初めてのオーストラリア旅行は随分昔のことだが、その時、楽しみにしていたケアンズからブリスベンでのグレート・バリアリーフでの休暇は「サイクロン」と一緒にレンタカーで南に下る散々な旅となった。ケアンズで義兄家族と待ち合わせして、シドニーの義兄宅に向かって、3000キロ前後の東海岸沿いの国道を下っていくのだが、洪水が襲う前に次のコンドミニアムに向けて脱出しなければ、宿泊予約地に到達できなくなるのだ。結局は、足止めを食らって、途中で先の予約地には数日遅れとなった。予約はキャンセルされてしまっている。しかし、ブリスベン到着時には、夏真っ盛りとあって、新たな宿泊先探しは大苦戦。ようやく新たにコンドミニアムを探すも、2泊の確保がやっと。それでも、街なかを2日間散策。しかし、次のゴールド・コーストはどこも満室。宿泊できず、ビーチでの滞在は8時間くらい。後は、一気に南下していった。サイクロンがなければ、グレート・バリアリーフを随分と楽しむことが出来たのに・・、と今に至っても悔しい思いがつのる。その時、少学生低学年だった姪っ子は20代後半だ。

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◆さて、1月第3週目に入った株式相場だが、不思議な格好の着地となった。東証1部の上場銘柄は値上り銘柄が1割値下り銘柄数を上回ったものの、TIPOXは1円ちょっとのわずかな下げとなった。が、日経平均株価は、指数採用の225銘柄中、値下がり銘柄数が36%上回ったものの、平均株価は3円だがわずかに上げた・・。指数構成銘柄のなかで寄与率の大きな銘柄が上げたか、下げたかの違いであり、昨秋から年初にかけて駆け上がってきた相場の方向感がややつかめなくなった結果といえそうだ。米国から楽観論が中国から悲観論が聞こえてくる。が、日本株も、もう一段上を狙うには、調整があっても不思議ないし、調整なしの上昇に持続力が伴うのかに疑問も残る。

◆大日本スクリーン(7735)がこの日一時700円にあと3円と迫った。09年上場来安値109円から6倍超の上昇だ。以前も記したが、企業の収益力アップの構図がはっきり見えてきたときは、まだ、700円の手前だといってもいいのかもしれない。●そして、このことは、ナブテスコ(6268)もまた、精密減速機の評価をもっと高く見ている投資家が買いあがっているのと考えるのと同じことではないか。ただ、勢いにのって買い続けているのと思うべきではなかろう。我々よりも、もう少しばかり先を見た買いが継続してきたのではないか?この2銘柄は引き続き、チャートが崩れない限り、付き合っていきたい。●このことは、この日936円の昨年来高値を付け09年高値に迫りつつある戸田工(4100)でもいえる。●そして、まだ、中期チャートは夜明け前の段階だが、リチウムイオン電池材料の関電化(4047)も当てはまるかチェックが必要だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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