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2011/11/08

◆筆者が初めて買ったカメラは小型軽量一眼レフとうたったオリンパス「OM−1」。OMシリーズの初代機だ。同機の誕生が1973年だから間違いない。その年は日経平均が1月に5359円の過去最高値をつけたものの、2〜3月に円が先進国各国通貨とともに変動制に移行したことから74年10月安値3355円まで下げていった。そして、気晴らしにと友人数人での「島旅」を開始、カメラで記録しようということから買ったものだ。72年ころから、エロ写真家とも呼ばれていた写真家荒木経惟さんにベタ惚れし、荒木さんに関する書籍・写真集を集めまくり、アパートの一室での小さな写真展にも会社帰りに出かけていた時であり、当時の最軽量の0M−1を買ったもの。その後、第3世代まで買い求め、島旅だけでなく福島県いわき市の民宿を拠点に東北旅に足を伸ばすなど、70年代末まで0Mシリーズのお世話になったものだ。ただし、写真はセンスであり才能だ。いくらカメラが良くても腕は未熟なまま・・。06年からはキヤノンのEOSシリーズでデジタル機時代入り。今は、新型機が欲しくなってきたところだ。

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◆さて、日経平均は前日比111円安の8655円と続落。7日の欧州では、イタリア政局が急となるなか同国国債利回りが過去最高に上昇し、ギリシャ、ポルトガルなどが救済を要請した水準となったことから、ユーロが下げ独仏株も下落、EUとは距離を置いている英国株も下げた(が、皮肉にもイタリア、ギリシャ株は上げた)。もっとも、イタリア債務問題もギリシャと同様に一気に何かが決定するのは難しそうで、好悪ニュースがでるたびに欧州株など世界市場は乱高下しそうだが・・。しかし、東京市場は?この日は前場寄り付き前にオリンパス(7733)が「過去の損失計上先送りに関するお知らせ」を告知、昼には社長が記者会見し副社長の解職などを発表した。が、決算発表予定の14日に行えるかどうか?が注目点。間に合わなければ上場廃止基準に引っかかり、東証から監理銘柄に指定される可能性があるという。問題は、同社の長期に及ぶ粉飾によって、日本の企業統治(コーポレートガバナンス)全体が懸念されかねないこと。後場に下げ幅を拡大したのはそのせいか。

◆物語コーポ(3097)は「食べ放題」の焼肉店をチェーン展開するが、愛知から関東にも進出してきたことから以前から紹介している銘柄だ。全般波乱のなかも●日マクドナルド(2702)が軟調相場にも下げ渋る展開を続けるなど、ディフェンシブ銘柄としても注目できるように、物語コーポも9月安値1150円から少しずつ下値を切り上げ、52週線に下支えされながら先週から最後の上値ネックライン26週線に挑戦中だ。7日に発表した11年7−9月期(第1四半期)単独売上高は前年同期比15%増収で経常利益は26%増の4.3億円と好調裏に着地した。通期経常利益予想の前期比22%増の15億円は据え置いたが、伸び代はありそうだ。この日の出来高はわずかに前日比3700株増の7900株と極端な薄商いであり、空馬車のように株価が上がってはダメだが、ぼちぼち上がっている分には突っ込みを狙い、きょう現在1280円水準にある52週線に沿った水準をぼちぼち狙ってみたい。●東レ(3402)は52週線と26週線に挟まれた水準から上下どちらに振れるか?引き続き注目していきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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