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2007/10/11

◆週足ベースでは今週に入り52週移動平均線、26週線を相次ぎ上抜いてきた日経平均株価が11日、日足ベースで残っていた上値関門の200日線を上抜き、戻り相場が次のステップに入ったことを鮮明化した。もっとも、この日の上げは、後場に入っての先物買いが主因。12日の株価指数オプションのSQ(特別清算指数)算出を前に、コールを売っていた向きが先物を買ったというもの。前場は、相変わらず、主力株もたつき場面が続いたが、後場に入り様変わりの展開となった。12日の動きが、この日の延長線上に続くかどうかは不透明。ただ、先物主導とはいえテクニカル面では、上記のように日経平均は好転している。続いて開いた欧州株式市場は上昇。米国株は欧州市場が閉まった後の時間帯になって下げに転じた。ちなみに、過去最高更新ラッシュのアジア主要14市場のこの日の星取表は10勝4敗で日本、インドなど主要指数はすべで高かった。

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◆引き続き、商船三井(9104)が上場来高値を更新するなど海運株がバルチック指数の1万ポイント突破を背景に活況を呈し、原油、非鉄・貴金属など国際商品市況の上値追いを背景に、市況関連株は好人気を持続している。こうなれば、MUTOH(7999)、木村化工機(6378)など先駆した材料思惑株はひと休み。主力セクターの疲れを待った再登場となりそうだ。が、主力セクターや市況関連株の調整もまた早くくるのがここのところの相場の特徴でもある。

◆中国、郵政民営化関連の出遅れ銘柄として紹介してきた山九(9065)が反発し、2月27日以来7カ月半ぶり700円台回復にあと6円と迫ってきた。8月17日の安値を5月18日の年初来安値に対する二番底として反騰しており、目先、昨年2月以来の750円前後を目指す相場が期待される。これを突破できれば、往来相場脱出となり、昨年1月高値818円がターゲットとなる。■8月高値でかつて低収益が当たり前だった名村造船(7014・大)は様変わりの高収益会社に変身。本欄では高値紹介となり、8月安値時には第1四半期業績悪もあって1400円割れが目前となった。が、200日線が下支えし反転。この日はほぼ2カ月ぶりに2100円台を回復。直近急騰の反動安が想定されるが、PER22倍台に割り高感はない。押し目は拾っていきたい。■原子力関連本命株の日製鋼(5631)、マルハングループ向け商業施設などの受注背景に300円台固めからじわり上値を試す動きが続くいちけん(1847)は強気を継続。●東芝グループ入りでデジタル時代の放送機器トップ固めを図る池上通信(6771)は、197円まで下げた後、210円まで戻しての終値となり、出来高は前日を373万株上回る470万株と急増。値動きは荒っぽくなりそうだが引き続き思惑株と割り切れる向きには買いを推奨。●高所作業車がアジア諸国で伸び、チャートW底から上放れしつつあるアイチ(6345)、東洋炭素や東海カーボンに先行されたが、好チャート不変の日カーボン(5302)・・など直近紹介の思惑材料株も強気を継続。●本欄は2桁銘柄の推奨はしない、としてきたが、出来高962万株、終値が4円高の50円で、目先資金中心のデイトレ銘柄であるシルバー精工(6453)を割り切り買いできる方に、思惑買い推奨。まずは、打診買いを・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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