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2005/12/16

◆平均株価は3日続落。<押し目では自律反発期待の買いが入り、戻れば高値警戒の売りを誘う。その間を、先物の動きに対応した裁定の売りや買いが走り、上げ下げの幅を大きくする。> きょうの動きは、そういったデッサンが描けそうだ。その背後には、東京外為市場で、米国市場を上回る1ドル=115円台へと円高に走る為替の動きがある。ただ、14日付けで急反落のポイントとした(1)〜(3)の各項目もそうだが、目の前に壁となって現れたほとんどの条件は、日柄(時間)及び値幅(押し幅)調整で織り込むことができると見ている。もちろん、<増税先食いも財政改革すっとぼけ>の危険性をおおいにはらむ官僚の政策リスクは考慮しなければならない。が、ここは、<相場は休みたがっている>とおうように構え、銘柄重視でクリスマス・プレゼントをいただくことにしよう。そういった意味をこめてきのう打ち出したのが、◎イノテック(9880・ジャス)、安永(7271・大2)であり、セイサ(6372・大2)の非東証1部銘柄だった。また、筆者には2年超の推奨株である新興プラン(6379・2)もそうだ。◎イノテックは1244円まで買われ02年高値を突破し、ITバブルがはじけ下落途中の91年6月以来の高値水準となった。◎安永は1491円を付け97年3月以来の1500円台乗せに迫り、◎セイサは332円高値引けで96年11月以来の高値となった。◎新興プランは620円まで買われ93年9月以来の高値となった。上記銘柄はいずれも、上値の余地大であり、新春に向け人気持続は可能であり中期強気で買っていきたい。

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◆筆者にはきょういい話と悪い話がひとつづつあった。いい話は、一時80円高の533円ストップ高に買われたラサ工(4022)。昨年後半から注目株とし、今年の正式な(本欄だけでなく、あるところに掲載された)注目株とした。が、結果は、11月を迎えるまで芳しくなかった。10月28日には319円の直近安値にあった。終りよしならいいとしなければならないが、CSFB証券が業績予想を引き上げ、目標株価を470円から600円に引き上げたことから目先資金がどっと流入したというのでは、いささか心もとないが・・。一方、悪い話は今3月期経常赤字50億円観測報道があったそーせい(4565・マザ)。アンジェスMG(4563・マザ)とともに創薬バイオベンチャーでどちらが最初に経常黒字転換するかをきそっている先頭グループだが、臨床の進行が予定を下まわり、開発権供与が来期にずれ込むことが響くという。また、研究開発費は想定以上に拡大した。株価は急反落し5月につけた年初来安値45万1000円に急接近した。昨年7月上場来三角もちあいを形成してきたが、きょうの下げで下放れの格好となった!こちらは再調査が必要だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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