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2006/03/20

◆彼岸をあすに控え、出来高薄ながら市場は活況を呈した。TOPIX33業種の株価指数で下げたのは1業種、紙・パルプのみ。一時「三尊天井」を心配された平均株価は、2月6日の取引時間中の高値1万6777円にあと150円と迫った。もっとも、TOPIXは抜くに抜けない92年以降の1720〜1750ポイントに接近中のレベルとなる1688ポイントと平均株価に少し立ち遅れている。その背景は、日経225中心の先物取引主導の相場だということ。

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◆気になるのは、東証マザーズ市場、大証ヘラクレス市場の軟調ぶり。これは、デイトレーダーたちが投げ切れなかったネット関連株・携帯電話関連株などの処分を決断し、3月期末を前に相次いで発表している増配企業に向かって次々買い仕掛けているからか?■先週、期末配当を80円増配し110円とすると発表した丸三証券(8613)は発表日終値1423円が2回のストップ高を絡ませ3日目のきょうの終値2205円まで55%の急騰となったのはそうというしかない?いや、そうでもないか。同社はきょうの終値でも配当利回りは5%を越える。銀行が利率を倍に引き上げるが、元がゼロに近いのだから「ほぼゼロ×倍=ほぼゼロ」にしかならないなかでは、5%超の利回りに飛びつくのは当然といえる。それ以前、野村HD(8604)が3月3日に、従来前期比4円増配の年間24円配当を予定としていたのを、期末36円配当を実施し年間48円配当で前期比2.4倍増配とすると発表した時も、配当狙いというよりも、配当狙いで買ってくるのを先取りして買う動きが目立った。野村の場合発表日終値2205円に対しきょうの昨年来高値2600円は18%上昇だ。いかに、丸三の増配幅が驚きをもって受け取られたか分かる。さらに同証券の場合は来期も特別配当50円は継続する(普通配当は未定)というから、3日間のうち2日ストップ高したのも当然か。

◆とはいえ、増配発表銘柄に飛びつくばかりでは実質新年度相場となる来週以降の相場が思いやられる。3月1日479円高値から調整も460円絡みで頑強な新日鉄(5401)の再度の高値更新から広がる鉄鋼・非鉄関連株。75日線に下支えされた市場体温計みずほFG(8411)を初めとする銀行株及び住友不(8830)やひと揺れあった藤和不(8834)など今週後半に「公示地価」発表で注目されている不動産株・・のデフレ脱却象徴セクター。市場体温計トヨタ自(7203)や次世代成長株として注目のデンソー(6902)など自動車関連株・・が本格相場となるには、15〜16億株の出来高ではいかにも苦しい。チャートはいずれも良いのだが、さて・・どうなる?

◆きょうの某サイトに紹介した中期注目株は直近定番のイノテック(9880・ジャス)とダイヤシティ(8853)の2銘柄。先に中期銘柄とした医薬関連銘柄もジリ高の結果、医療器具がらみのテルモ(4543)、再生医療関連の科研薬(4521)は昨年来高値を更新。医薬品トップで内外機関投資家買いが続く武田薬(4502)は昨年10月高値6950円に顔合わせした。いずれも、強気を継続する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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