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2009/05/13

◆日経平均株価は9340円と反発した。12日の米国市場で、NYダウは消費関連株、薬品株、通信株などディフェンシブ株が切り返し反発で終った。東京外為市場では瞬間的に1ドル=95円台を見るなど96円台前半の1円以上の円高で推移し、主力の電気機器や輸送用機器株など輸出関連株に安いものが目立ったが、精密機器が業績回復予想を好感され値上がり率上位となったほか、情報・通信株や食料品、医薬品などディフェンシブ株がしっかりの展開となった。12日の米国市場は、寄り付き前に発表した3月貿易赤字が予想を下回り、世界的な景気底入れ期待にNY原油先物(6月限)が1バレル=60ドル台に乗せる場面があったことから資源・エネルギー関連株が買われ、午後には増資に伴う需給悪化懸念から金融株が下げ、利益確定売りも広がり方向感の乏しい相場となり、ナスダック総合指数やS&P500種指数が下げるまちまちの動きとなった。

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◆前日に決算発表した日マクドナルド(2702)が36円高の1840円高値引けで7日続伸。朝の寄付きが11円高の1815円と小幅高だったことがよかった。25日移動平均線とのプラスかい離率は7.2%と極端なものではない。昨年12月の急騰劇で買いエネルギーを放出したが、その後のもみ合い期間に、買いエネルギーを十分蓄積したと見てよい。後は、1月27日の戻り高値突破から買いエネルギーが一気に株価を押し上げると期待したい。「消費不振が続くなか、業界勝ち組を買う動きは一段と強まる」とみている。それまではあわてず攻めたい。

◆05年相場で当欄ヒット銘柄となり、お気に入り銘柄のひとつとなったのはCCC (4756)だが、きょうは100円高の752円ストップ高となり5日続伸。12日に発表した前09年3月期連結決算で純利益が前の期比2.8倍の81億円と大幅増益となり過去最高益を更新して着地したうえ、今10年3月期連結純利益も前期比73%増の140億円と連続大幅増益予想としたことが好感された。■株価は、昨年3月安値333円まで大幅に下落し、ようやく底入れ。そして、相場、企業業績とも好転してきたことが買いを誘った。昨年12月に950円まで買われた後一服も、24カ月移動平均線に下支えされ踏みとどまってのきょうの大幅高だ。ストップ高買い気配で328万株の買い注文を残したが、昨年12月高値を獲りに行く場面の中、波乱時に拾っていきたい。こちらも、勝ち組銘柄として中期相場が期待される。

◆また、介護関連株も最大手のニチイ学館(9792)が引き続き波乱となっているが、25日線もしくは75日線を大きく割り込まないでもみ合っている間は、関連銘柄も出番ありと見ている。きょうの星取表は5勝2敗1分け。ロングライフ(4355)は3日連続年初来高値を更新している。年初来の上値関門だった2万円とび台をクリアしてきたことは先行き強みとなりそうだ。昨年12月の上場来安値1万230円を基点としたゆっくりではあるが上値を慕う相場に期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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