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2005/10/13

◆11日の本欄記事が恨めしくなる。今年最大の上げ幅に、売り推奨株が見出せなかったのは迷いとしかいいようがない?気になるのは、平均株価がつい先ごろまで目立たなかった現象に引きずられるようになったこと。つまり、きのうもきょうも先物の動向に振り回される展開となった。以前の相場では、圧倒的な買いエネルギーの連続放出に、先物の動きは隠れて見えなかった。やはり、市場エネルギーが減退している結果であろう。当然あるべき調整期をようやく迎えたのか!といって、投資資金が新興市場に移動しているわけではない。きょうのジャスダック市場の売買代金は641億円、マザーズ市場にいたってはわずか496億円にとどまる。きのうマザーズ市場に新規公開したさくらネット(3778・マザ)は、公開価格18万円に対し2.5倍の45万円できょう初値を付けたものの、その後は見切り売りなどに押され、初値比ストップ安で終る始末だ。

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◆米国株がハイテク株を中心に軟調展開を続けていることも、高値警戒感が強まっている東京市場に影を落とす。米国では、利上げ継続懸念、これから始まる第3第1四半期の企業業績悪化懸念などを織り込む展開が続いている。東京でデフレ脱却論につながる不動産・含み関連株などの強調展開が続いているのは、米国株にそれほど影響されないセクターであり、好業績というファンダメンタルズのよさを背景としているため。東急不(8815)を先頭に実に息の長い相場が続いている。■また、M&A(企業の合併・買収)も市場を彩る。前日比変わらずを挟み16連騰したTBS(9401)は、13日に楽天(4755・ジャス)が10%超の株式取得したことが判明したが、あす14日には“村上ファンド”も大株主として登場する見込みと、複雑な状況を展開しつつある。TBSがストップ高で01年1月以来の高値水準となっており、テレビ局各社には一時連想買いが走った。TBSは1株含み資産3000円以上といわれているが、日テレ(9404)が一時高値を更新したのは、<メディアセクター>が番組コンテンツのブロードバンドを利用した配信市場の巨大化を控えていることがポイントといえる。日テレは10月27日からビデオデマンド・サービスを先行開始する。また、来年4月からは地上デジタル放送の1セグメントを利用した携帯・移動体向けサービス「ワンセグ」が開始される予定。ワンセグ対応の携帯端末は今年正月にも市場に投入される見通しにある。つれて、システム開発企業が注目されよう。減額修正で売られつつあるコネクト(3736・マザ)、10月下旬には分割落ち分が売却可能となり、その後上値を試す動きに転じると考えられるインデックス(4835・ジャス)、75日線割れ寸前に下げてきたJストリーム(4308・マザ)などの出番は遠くなさそうだ。■アンジェス(4563・マザ)は高値更新から一段高目前となっている!◎片倉(3001)は91年6月以来の2000台乗せ!強気を継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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