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2007/07/02

◆朝、寄り付き前に日銀が企業短期経済観測調査(短観、6月調査)を発表。大企業製造業の業況判断指数は市場予想の平均値水準で、サプライズはなかった。■エネルギー指標を見ると、東証1部出来高は7日連続で20億株割れ、売買代金は16日連続で3兆円を割り込む薄商いだ。日経平均株価の終日の上下幅もまた110円強と小幅、だが・・。

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◆6月相場で一気に主役に納まった原子力発電関連株がこの日も幅広く物色される好人気となった。三井不動産(8801)など不動産セクターは金利上昇を懸念した売りが広がり、TOPIX業種別株価指数で値下がり率2位となった。上値が重くなった不動産株を売却し原子力関連株に乗り替える動きもあったようだ。●日製鋼(5631)が1970円まで買われ6月7日の上場来高値を1円ではあるが更新した。昔ならば、1円上抜いただけで終った場合、高値波乱を示唆したチャートだといわれたが、さて、どうか。日製鋼は、原子炉部材などで定評があるが、もうひとつ、安倍首相が来年、洞爺湖をサミットの開場としたのは、今年のサミットで、地球温暖化を中心に環境問題が主題となったが、来年のサミットを、日本の原子力関連技術の水準の高さをアピールする場としたい意向がある。洞爺湖のふもとにあるのは室蘭市。日製鋼はその室蘭市にあり、サミット首脳を工場見学に誘う、との思惑が目先資金の買いを誘ったようだ。●大型株では東芝(6502)の2000年高値1280円突破が次のポイント。●筆者年間注目株・東芝プラシス(1983)も1095円まで買われ4月の年初来高値を一気に更新した。引き続き、年間強気銘柄として買い推奨したい。

◆JUKI(6440)が69円高の873円まで買われ、2月26日の年初来高値521円や5月14日の二番天井を大幅に上抜いた。5月の決算発表前に押し目買い銘柄として紹介したが、予想を上回る今期業績伸び悩みに下げ幅が想定を大きく上回ったが、中国などの好調と為替の大幅円安が増額修正期待の買いを集めている。今年前半の高値モミ合い圏を突破したここは、押し目買い作戦がベター。

◆新日鉄(5401)が6月4日の年初来高値901円突破をうかがう格好にある。太平工(1819)、新和海(9110)など好チャートの新日鉄群団銘柄が先行するようだと、一段上を目指す動きが強まろう。その場合、日経平均などの強調展開が続くと見てよい。

◆筆者長年こだわりの銘柄、半導体商社イノテック(9880・JQ)が、3連騰し、復活ののろしをあげた?新光証券は11枚の強気レポートを書いてくれたが、6月末に、月足ベースの超長期移動平均線である24カ月線を5カ月ぶりに突破した直後のことだけに、中期相場に期待が膨らむ。●森トラスト系の本欄注目株パルコ(8251)は、2000年3月基点の長期上昇相場にあるが、第1四半期業績好調を背景に、昨年2月高値1690円を目前としている。また、筆者後輩は、大阪・中の島のロイヤルホテル(9713)の周辺は、「大阪の街とは全く雰囲気の違った空間となってきた」とが言ってきた。森トラスト関連銘柄として2社セットで引き続き、強気で臨みたい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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