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2005/07/26

◆アパレル大手のワールド(3596)が11月にもMBO(経営陣による企業買収)で株式を非公開にすると発表した。93年11月上場から12年目の退場である。きょう現在の時価総額は2454.8億円。上場直後の94年3月期連結売上高1764億円、経常利益102.9億円は途中に大きな落ち込みをはさみ前05年3月期売上高2451億円、経常利益164億円と拡大した。今年4月に大手証券アナリストが「06年3月期も積極的な投資を続ける見通しにあり、増益率が想定以上に鈍化する」とし投資判断を「2」から「3」に引き下げたが、「短期的に成果を求める投資家の要求をかわす狙いがある」と日経紙に指摘されたのは、このような点を指している。同社は「積極的なM&Aにより製販一貫体制を展開していく方針」だという。日経紙には「アナリストや機関投資家は生産設備への投資及び減価償却費の拡大を嫌っていた」と記されているが、アナリストのリポートでは、「リストラが中途半端、事業の選択と集中がまだ生ぬるい」とよく指摘される。あとは、株主に視点を忘れ、同族経営のわなに陥ることがないように願うだけ。◎かつて外資系投資ファンドにMBOによる非上場化を奨められた帝国臓器(4514)は、非上場後のファンドの姿勢が不明確なことから、グレラン製薬との合併、上場維持を選択した。敵対的M&A時代本格化のなか、企業の選択肢は種々ある。また、金融庁のわがまま采配で建設施工監理の夢真HD(2362・ヘラ)による日本技術開発(9626・ジャス)への「いきなり」の敵対的TOBはゆがんだ格好となりつつあるが、どう決着するか、今後の敵対的M&Aを占う意味で注目したい。

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◆市場は本格化する4〜6月期決算も横目に目先資金が右往左往。あるいは、アナリストの投資判断の上げ下げにきょろきょろする落ち着きのない日々が続きそうだ。TOPIX小型株指数、ジャスダック平均(連日)が年初来高値を更新し、ヘラクレス指数は3日連続で算出開始以来の高値を更新中。■TPR(6463)が重い腰を上げ、出遅れを取り返す動き。◎島津製(7701)もじわり上値を追う。◎Jストリーム(4308・マザ)は40万円台乗せでいったん利益確定売り。◎携帯電話向けヒンジ(折りたたむ時のちょうつがい)の生産能力大幅引き上げを背景にほぼ8年ぶりに300円台回復した三菱製鋼(5632)はPER12倍台の割安好業績、低位株として一段上の相場に期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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