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2011/07/11

◆日経平均は前週末比68円安の1万69円と反落。前週末の上げ分を失った。TOPIX業種別株価指数の星取表は6勝27敗、前週末は25勝8敗と逆転した。銀行など金融関連と円が対ドル、ユーロで急反騰し輸出関連が値下り率上位となり、ガス・電力や小売など内需株の一角が上げたにとどまった。前週末8日に米労働省が発表した6月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びは市場予想平均を大幅に下回る前月比1万8000人増にとどまり、失業率は予想を上回る9.2%へと上昇した。民間部門の雇用者数増などで前週後半にあった米国景気回復への期待感が一気に萎んだ。また、欧州ではイタリア、スペインへの財政不安が燻り株式が下落。アジア市場が小幅続伸した中国を除きそろって大幅に下げたことも売りを誘った。そんななか、政府が11時に原発再稼働への統一見解を発表したことで不安感がやや後退した電力株が続騰したほか、地デジ対応と猛暑効果を背景に月次売上が好転しているヤマダ電(9831)、ケーズHD(8282)など家電量販店をはじめ小売関連株が堅調だった。

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◆猛暑列島は電力需給懸念列島でもあるが、電気予報のウェザニュズ(4825)には追い風。海運向け航海気象事業が同社業績を押し上げている。が、海運業界について前週、ブルームバーグは「世界的な貿易低迷で、コンテナ海運業界は船舶供給過剰で運賃の上昇が抑制される恐れがあり」と報じた。しかし、航海気象情報提供や世界の穀物取引にかかる天気情報の提供などなおニーズは拡大する方向にあるとみており、同社業績への懸念には至らないと見る。ただ、株価は3月安値からの上げがいかにも急であり、きょう、株式上場翌年の2001年7月以来の2200円台乗せ。同年6月の過去最高値2600円にトライするとの期待はある。しかし、急ぎすぎが気になる。新規買いは調整を待ってとし、持株は持続したい。■また、当欄注目株のサイバー(4751)は3月大震災前から30万円前後が上値ネックラインとなっており、足元、30万円割れ水準でのもみ合いが続いている。が、7月末の2011年9月期第3四半期の連結決算発表を控え、この30万円割れ水準は強気で臨みたい。知友アナリストは、「第2四半期で通期予想の増額修正があってもおかしくなかったものの、震災の影響を見るため据え置かれた。しかし、第3四半期決算で売上高以外は通期計画を上回ってくる公算が大だ。しかも、株価にはまだ十分に織り込んでいない」という。

◆また、浜松ホトニクス(6965)は上げ下げを繰り返しながらも高値更新が続いている。ただ、当面の目標株価とした4000円手前水準に対して余す値幅は乏しくなってきた。ウォッチング継続としたい。●検体検査用機器で世界高シェアのシスメックス(6869)は今年3月に株式分割落ちした後、ゆっくりではあるが着実に上値を切り上げる相場が続いている。中国などの新興国や後を追う後進国の医療環境改善に同社の力が必要。円高は足を引っ張るが、なお、2ケタ増収増益ベースが崩れないとの見方が確定し始めた頃には3000円台央が期待できそうだが・・。●また、細胞シート工学技術を生かし再生医療の実用化を図っている当欄注目のセルシード(7776)は1200円前後での底練りを終え始めた?再び、ウォッチングを開始したい。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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