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2006/08/03

◆東証マザーズ指数は6日続伸したものの、日足陰線で終り上げ幅は縮小した。7月4日の直近戻り高値1517ポイントから7月27日の年初来安値1076Pまでの下げ幅に対するきょうの高値1312Pまでの戻り率は53.5%に達した。いったんやれやれの売りが出ても不思議ない水準だ。それでなくても、投資マインドは回復途上なのだから。それでも、売買代金は904億円といい水準を維持している。大証ヘラクレスも6日続伸し、ジャスダック平均は5日続伸した。1月16日高値のことを思えば惨めな水準だが、上にも下にも一方的にオーバーランしてしまう、投資家層の薄い新興市場の特有の動きだ。投資妙味と心得て対応していくしかない。例えば、バイオベンチャー株の場合、売上高ゼロに近い研究開発先行型の銘柄が大半だ。市場全般に追い風が吹いている場合は、赤字決算よりも、投下した研究開発費が新薬開発を前進させているかがより注目され、買いが先行することが多くなる。●きのう紹介のバイオベンチャー新日本科学(2395・マザ)もまた7月27日安値から2割強戻した。25日移動平均線にタッチしたここから一気に上をうかがう相場よりも、目先はいったん利益確定売りに押され、その後出直すと見るがどうか・・。●また、本欄中長期強気株の半導体商社イノテック(9880・ジャス)は550人の社員のうち7割が技術者であり、輸入電子部品に自社で開発した機能を付加し採算性を一段と高める戦略を展開している。今3月期経常利益は45%増益の29億円程度、予想1株利益は68円(会社計画は58.8円)まで増額修正余地がありそうだ。3円増配を予定している。52週線沿いの上昇基調を期待している。

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◆国家レベル水産資源獲得競争時代に向け国内外でM&Aを継続し、収益に寄与し始めたのは日水(1332)。きのう発表の好決算がそのまま評価され、5月以降3カ月間続いてきた600円処の上値関門を一気に突破した。あすは利益確定売りが先行しようが、突っ込み買いで対応したい。●三井造(7003)はきょう戻り高値場面で上ひげの長い寄り引け同値足が出てしまった。いったん、弱含みの展開が予想されるが、下値は限定的。原油など資源高時代にあって、資源エネルギー開発は大きなテーマ。引き続き中期強気で押し目は拾っていきたい。●52週移動平均線が下支えして長期上昇トレンドを維持。昨年12月6日高値870円を頂点とする850円前後の上値ネックライン突破から、1000円大台乗せを目指すのは島津製(7701)。ノーベル賞受賞の田中フェローが手掛けるたんぱく質分析装置などが有用化してきた。●半導体関連では、200日線レベルまで戻ってきた日立国際電(6756)だ。既にW底を確認済みであり、リバウンドを狙う展開に向け準備が始まったここから中期買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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