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2007/05/23

◆ソニー(6758)が6日ぶりに小反落した。新日鉄(5401)は3日ぶりに反落し、トヨタ自(7203)は「中国発世界同時株安」当日の2月27日上場来高値8350円をつけた後、上値が切り下がる展開となっているが、200日移動平均線にタッチしたところでいったん下げ止まり、きょうは3日ぶりに反発した。一方、本欄も復活期待しているうちに下降トレンドが鮮明化してしまった銀行株がTOPIX業種別株価指数値上がり率トップとなり、「過払い金返還に伴う大赤字を計上し、上限金利20%以下時代のビジネスモデルつくりが成功するかが問われている」消費者金融株など「その他金融株」が値上がり率2位となった。つまり、昨秋来主役を張ってきた新日鉄やトヨタ自は調整期入りし、逆に、一昨年秋〜昨春にかけ高値を付けた銘柄群が反騰場面をリードしているといえる。■そんななか、ソニーは市場体温計の役を果たしつつあり、家庭用ゲーム機「Wii」の2012年米販売台数3500万台を目指すとした任天堂(7974・大)は上昇基調を継続し、4万円台の上場来高値を単独行している。

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◆昨日の「日本橋〜兜町、新金融街」構想は金融担当相から出たそうだが、イギリスの金融街として存在感が高いシティーのように、世界の金融街になるには計画をリードする役回りが必要だし、プランを練り上げる必要がある。当面は、きょうも日銀(8301・ジャス)出資証券が昨年1月4日つまり大発会以来の14万円をつけたのは、「将来のデフレ時代からインフレ時代への転換」を示唆したのかも知れない。●この日、日清紡(3105)が1725円まで買われ、あの1990年1月「バブルの終焉」の始まりの時以来17年ぶり高値水準に買われてきた。また、日清紡同様に含み資産株の威嚇を占める●片倉(3001)は、きょうは小反落したものの、2200円台の直近高値圏で上値突破を待ち望みつつ着実に下値を切り上げていることに注目したい。日銀高騰は「新金融街構想プラス含み資産株人気」の両面を持っているとみたほうが良い。日清紡には90年1月の上場来高値1920円を目標株価とした息の長い相場を期待している。●また、今では百貨店業界の時価総額ランキングで後塵を拝している三越(2779)は、含み資産の大きさから考えると、現在の株価水準、時価総額ではM&A勢力に圧倒的に有利な状況だ。

◆JUKI(6440)は、明日24日に決算説明会を開催する。昨年までまるで「臆病な今期予想」を発表し投資家を惑わせてきたが、今年もどうやらそのようだ。株価は14日の高値820円が22日には719円まで下落した。この流れから考えれば、今期経常微増益とする会社予想は保守的としかいいようがない。本欄は引き続き東南アジア諸国の産業拡大を支援するJUKIは、押し目買いに魅力を感じる。

◆不動テトラ(1813)が3月の100円未満からきょうは昨年2月以来の高値に買われてきた。先週の信用売り残株数の大幅増で信用倍率は1.33倍と一段とひっ迫化。ただ、200円台乗せでいったん利益確定売りが出やすくなっており、短期高値波乱も。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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